からころ×e健康ショップ 連載企画!
2025年6月23日
健康レッスン1・2・3!
【第28回】虫除けグッズの選び方、使い方
もうすぐ夏本番。外出時に気をつけたいのが虫刺されです。さまざまな虫除けグッズが市販されていますが、最近は肌の弱い人や子どもでも安心して使える商品が増えています。上手に使って、かゆくない夏を過ごしましょう!
人を感知できなくさせる虫除け剤
蚊が何に引きつけられて人に寄ってくるのかご存知ですか?人の体温や汗、呼気に含まれる二酸化炭素などを感知して寄ってきます。虫除け剤を皮膚に塗布することで、蚊の二酸化炭素や汗のにおいの感知能力を撹乱し蚊には見えない『透明人間』になれるのです。
虫除け剤に配合されている成分にはおもに2種類あります。以前から使われている「ディート」と、比較的新しい「イカリジン」です。どちらも虫に対する作用は同じ、効用も同じです。では違いは何でしょうか?
ディートとイカリジンの違いは?
いちばんの違いは年齢による使用制限の有無です。ディートは12歳未満の子どもには使用量の制限がありますが、イカリジンにはありません。
また、イカリジンは服やストッキングの上からかけても問題ありませんが、ディートはサングラスなどのプラスチック製品やストッキングにかけると変色・変質のおそれがあります。
虫除け剤にはアルコールが含まれるものが多いため、アルコールアレルギーがある人や肌荒れしやすい人は、服の上から使えるイカリジンのほうがおすすめです。
また、ディートには特有のにおいがありますがイカリジンはほぼ無臭です。
ディートとイカリジンの違い
天然植物成分の虫除け効果は?
ディートやイカリジンなどの化学合成物質を使わず、天然の植物成分だけを使った虫除け剤もあります。ハッカ油、ユーカリ油、レモングラス、ローズマリー、ローズゼラニウム、ゼラニウムなどの植物成分が使われています。
効果は商品によってさまざまですが、ディートやイカリジンを配合した虫除け剤と比べると小さいため併用するのがおすすめです。
また、従来の虫除け剤に植物成分を配合したものもあります。これなら十分な虫除け効果に加え、ハーブの香りも楽しめます。たとえばハッカ油を配合した商品は、スッとした爽やかなつけ心地が人気。虫除け剤のにおいが苦手な人にもおすすめです。
虫除けグッズの上手な使い方
ディートやイカリジンを配合した虫除け剤には、それぞれ成分濃度に違いがあります。長時間外出するときや、とくに虫が多そうな場所に出かけるときは高濃度のものがおすすめですが、日常でのご使用には低濃度のもので十分に効果があります。
いずれの場合も、大事なのはまんべんなく塗布することです。スプレータイプは手の平にスプレーしてから肌に塗るといいでしょう。顔や首筋にもお忘れなく。蚊は塗り忘れた部分を狙ってきます。
また虫除け剤以外の虫除けグッズを併用することで効果を高めることができます。
リングやシールには、子どもが外出時に喜んでつけてくれそうなかわいらしい商品があります。大人向けのシックな色のリングもあるので、敏感肌の人も使いやすいでしょう。
ピレスロイドを使った携帯用プレートは速効性があります。ただし、屋外では成分が風に流されるため、やはり虫除け剤と併用することをおすすめします。
外出用虫除けグッズ
黒っぽい服は避け汗をかいたら塗り直し
体温の高い人や汗っかきの人は蚊に刺されやすいので、汗をかいたらすぐに拭いて虫除け剤を塗り直しましょう。
また、蚊は黒いものを感知すると言われます。黒っぽい服装は避け肌を露出しないようにしましょう。
外出時に日やけ止めを塗る際は、日やけ止め→虫除け剤の順番で塗ってください。なお、使い残した虫除け剤は冷暗所に保管しておけば翌年も使えます
まとめ