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からころ×e健康ショップ 連載企画!
2020年12月21日
健康レッスン1・2・3!

【第10回】ウイルスを防ごう!消毒・除菌剤の基礎知識

新型コロナウイルス感染症の拡大で、手洗いや屋内の消毒にも気を配るようになりました。これから冬。風邪やインフルエンザ、ノロなどのウイルス感染症も増えてくる季節です。どんな消毒・除菌剤をどう使えば有効なのか、基礎知識をご紹介します。

答えてくれた人

大幸薬品株式会社
マーケティング本部 戦略学術グループ

薬剤師・医療環境管理士
下川道世さん


●大幸薬品株式会社 クレベリン
https://www.seirogan.co.jp/cleverin/cleverin/
朝比奈 大輔さん

感染予防の手指消毒はアルコール

さまざまな消毒・除菌剤が市販されていますが、「消毒」「除菌」「抗菌」などの表示によって、それぞれ働きが違います。「消毒」は、菌やウイルスを無毒化することで、無毒化すれば人には感染しません。薬機法に基づき、厚生労働省が認可した医薬品、医薬部外品のみが「消毒剤」と表示することができます。

一方、「除菌」は菌やウイルスの数を減らすことで、「抗菌」は、菌やウイルスの増殖を抑えることです。いずれも医薬品、医薬部外品以外の製品に記されることが多いようです。「消毒」という言葉は使いませんが、細菌やウイルスを無毒化できる製品もあります(一部の洗剤や漂白剤など)。
ウイルスはエンベロープ(外膜)の有無によって、大きく2つに分けられ、使用する消毒・除菌剤が異なります。エンベロープは、脂質性の膜なのでアルコールに触れると破れます。すると内部のウイルスは無毒化されます(図1)。新型コロナウイルスやインフルエンザウイルスは、エンベロープをもつウイルスなので、アルコール消毒が有効です。

なお手指をアルコール消毒するときは、指先、手の裏表、指の間など、ぬり残しのないように気をつけましょう。手のひらのくぼみにたまるぐらいの量を30秒くらいすり込んでください。アルコールによる手指の消毒は、新型コロナウイルスにかぎらず、インフルエンザや風邪にも有効なウイルス対策です。

図1:感染症ウイルスの違い

ドアノブや家具の消毒・除菌は?

モノの消毒にもアルコールが有効です。ドアノブやテーブルなど、よく触れる場所にはアルコールによる拭き掃除がオススメです。ただし、引火性があるので、床や布など広範囲の使用は避けてください。

ただし、冬場に見られるノロウイルスにはエンベロープがないので、アルコールは効きにくいです。有効で手に入りやすいのは「次亜塩素酸ナトリウム」と「二酸化塩素」です。
次亜塩素酸ナトリウムは家庭用の漂白剤やカビ除去剤に入っています。強いアルカリ性なので、使用する際は酸性の洗剤と混ぜないこと(塩素ガスが発生します)。また、皮膚に触れないよう手袋をつけましょう。

ところで、今回のコロナ禍で、「次亜塩素酸水」が注目を集めました。名前は似ていますが、次亜塩素酸ナトリウムとはまったくの別物で、もともと食品添加物として認可された除菌剤です。新型コロナウイルスの除菌にも使えますが、一定以上の有効塩素濃度(ふき掃除には80PPm以上)のものを使いましょう。

空間除菌に使える二酸化塩素

エンベロープなしのウイルスの除菌には、二酸化塩素も有効です。細菌やウイルスを酸化させることで無毒化します。モノに直接吹きかけられるスプレー型と、置き型が市販されています。置き型の場合、部屋の手の届かない所まで除菌が可能です。たとえばエアコンの送風口や消毒・除菌し忘れた所にも効果的です。

新型コロナウイルスの感染予防策は、風邪やインフルエンザなど他のウイルス感染予防にも有効です。部屋の換気、マスクの着用も、心がけていきましょう。

乾き目の原因
手指消毒は感染対策の基本 新型コロナウイルスやインフルエンザ、風邪の感染対策には、アルコールによる手指消毒が基本です。 “エンベロープなし”のウイルスには、次亜塩素酸ナトリウム&二酸化塩素 ノロウイルス、ロタウイルス感染症が発生した場合は次亜塩素酸ナトリウム、二酸化塩素で消毒・除菌を。次亜塩素酸ナトリウムの取り扱いには注意が必要です。使用後は水拭きをしましょう。 アルコール濃度は60%台でも効果アリ ウイルス殺菌に有効なアルコール(エタノール)濃度は70?95%。この濃度が入手できない場合、60%台でも可。ほぼ同じ効果があります。 部屋の換気、マスク着用も 新型コロナウイルスだけでなく、インフルエンザ、風邪などのウイルス感染予防として、これまで続けてきた「3密」対策、石けんによる手洗い、マスク着用も心がけましょう。寒い季節ですが、1時間に2回程度を目安に換気を。