からころ×e健康ショップ 連載企画!
2023年6月20日
健康レッスン1・2・3!
【第20回】今年の夏は快適に!ゴキブリ対策のコツ
夏が来れば増えるのが、「G」ことゴキブリです。
しかし、見つけてから駆除剤を使っても根本的な解決にはなりません。
敵をやっつけるには敵の弱点を知ることが大事です。駆除剤の正しい使い方を知って、今年はGを見ない夏に!
狭い、暗い、あたたかい所が大好きです
害虫の中でも「絶対に見たくないのがゴキブリ(以下G)」という方は多いのではないでしょうか。
コロナ禍で在宅時間が長くなったため「出合う」頻度が増えているといわれています。Gにとって日本の家は棲みやすいのかもしれません。
なぜならGは「狭い」「暗い」「あたたかい」場所が大好きだからです。家具と壁のすき間はもちろん、宅配サービスの利用によって増えたダンボール箱も「狭い」「暗い」「あたたかい」場所なのです。
またコロナ禍でリモートワークが広まったことにより、1年中25℃前後に保たれた家が増えています。人間にとって快適な温度がGにも快適なようです。
まずは「一斉駆除2回」
対策の正攻法は家中の「一斉駆除」です。それも、間をあけて2回行なうこと。これに加えて「予防対策」を施すという3段攻撃が有効です。
一斉駆除では、室内のあらゆるすき間に微細な駆除成分を拡散させる「くん煙剤」を使用します。煙が気になる方は、煙の出ない「霧タイプ」がおすすめです。
ポイントは、すべての部屋をくん煙すること。キッチンで見かけることが多かったとしても、キッチンだけでは不十分です。ほかの部屋へ逃げ込んでしまうからです。すべての部屋を一度にくん煙しましょう。
そして、2週間から1か月ほどおいてから2回目を行なってください。
Gの寿命は6~7か月ですが、その間に15~20回産卵します。くん煙剤は卵までは駆除できません。ですから2週間から1か月後にもう一度、家中をくん煙することで、駆除できなかった卵から生まれた幼虫もあらかた駆除できます。
この「一斉駆除2回」で、Gとの出合いはグッと減るはずです。
ただし、2回実施するのは大変という声は以前から多く寄せられていました。現在、薬効が1年持続し、Gが眠るように駆除される製品も発売されています。これなら1回で済ませることができます。
また、一斉駆除をするには、事前に食器や衣類にカバーをかけるなど準備が大変というご家庭もあるでしょう。そんなご家庭には簡便な駆除法として「ワンプッシュタイプ」をおすすめします。1か月に1回くらい行なうことをおすすめしますが、事前準備は不要。Gが潜んでいそうなすき間にワンプッシュするだけなのでとにかく手軽です。
ゴキブリ駆除剤の種類
仕上げは「予防対策」
2回の一斉駆除でもう大丈夫、と言いたいところですが、もうひと手間「予防対策」が必要です。
「うちはキレイにしているのになぜGが出るの?」と疑問をお持ちの方は多いでしょう。Gは昆虫なので、屋外にも生息しています。それが家の中に入ってくるのです。
とくに1階に飲食店や食べ物を扱う店が入っていたり、隣の部屋のベランダが掃除されていなかったりすると、ベランダを通り、換気扇の通気口、エアコンの排水ホース(ドレンホース)などを伝ってGがあなたの家に侵入してきます。
侵入を防ぐには、屋外に設置可能な置き型の「駆除エサ剤」と、バリア効果などの予防効果がある「駆除スプレー」と「ワンプッシュタイプ」が有効です。
屋外用の駆除エサ剤はベランダの窓際やエアコンの排水ホース、玄関の近くなどに置きます。
スプレーはGの通り道と思われるあたりに散布しておきましょう。換気扇の周りなどすき間がある箇所に散布しておくのも効果があります。1か月に1回の定期的な散布で侵入を予防できます。
エサやすみかになる物を片づけよう
Gのエサやすみかになりそうな物を減らすことがいちばんの対策になります。
基本的なことですが、食べカスや残飯、汚れた食器などを放置しないこと。
また、Gは暗いすき間が大好きなのでキッチンの隅やガス台の下、冷蔵庫の下などを清潔に保つことが肝要です。
テレビやパソコンの周辺も年中あたたかく、すき間もあってGには好都合です。
ベランダや玄関もチェックしましょう。プランターの下は要注意。狭くて水分もあって暗いからです。
Gの習性がわかれば、すみかの見当もつきます。そこに適切な駆除剤を仕込んでいけば、見かける回数は徐々に減っていくでしょう。
ゴキブリを減らす生活習慣
害虫駆除剤