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からころ×e健康ショップ 連載企画!
2017年6月20日
教えて! 健康アイテムの選び方

【第8回】歯周病用市販薬

「e健康ショップ」が注目する健康アイテムについて、選び方のポイントを専門家にうかがうコーナーです。
今回のテーマは、症状によって使い分けたい歯周病用市販薬です。

答えてくれた人

宮本瑠美(みやもと・るみ)さん
ロート製薬株式会社 商品企画部


生活者の隠れた悩みにも目を向けた商品開発に取り組んでいます。

●ロート「ハレス 口内薬」 商品情報サイト
http://jp.rohto.com/haresu/
宮本瑠美(みやもと・るみ)さん

歯周病とは、どんな病気ですか?

「歯周病」とは、歯肉の炎症によって歯ぐき全体がむしばまれ、歯の骨まで溶けてしまうおそろしい病気です。最終的には歯が抜けてしまいます。今では日本人の成人の8割が歯周病と言われています。

原因は、歯の表面に付着している歯垢です。「プラーク」ともいいます。食べかすではありません。歯の表面に付着している細菌のかたまりで、だれの歯にもあります。1mgの歯垢には数億から10億もの細菌がすみついています。この歯垢のたまった状態を放置すると、次のような順番で歯周病が進行します。

 1.歯ぐきに炎症が起きる
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 2.歯と歯ぐきの間にすき間(1~2mm)ができる。これが「歯周ポケット」
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 3.炎症がさらに進むと、「歯槽骨(しそうこつ)」という歯を支える骨や、
 歯と歯槽骨をつないでいる「歯根膜(歯根膜)」がだんだん溶ける
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 4.さらに進むと歯槽骨が破壊され、歯がぐらぐらする。この段階を「歯周炎」「歯槽膿漏」ともいう
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 5.歯が抜ける

どんな症状が出たら対処が必要ですか?

歯周病は、ある日突然なるのではありません。ほとんどの人が「気づかないうちに」進行します。そのため気づいたときにはすでにかなり進行していることが少なくありません。

下のチェックシートをご覧ください。歯周病に気がつくタイミングとして多いのは、「ブラッシング時に出血する」と、「歯肉が赤く腫れている」です。初期症状なので、この時点で治療をすれば歯を失わずに済む可能性が高くなります。 「朝起きたとき、口の中がネバネバする」「口臭が気になる」は、歯周病菌が繁殖している証拠です。

また「歯肉がむずがゆい、痛い」「かたい物が噛みにくい」「歯がぐらつく」「歯と歯肉の間から膿が出る」などは、かなり進行している症状と見られ、一刻も早い治療が必要です。

朝起きたとき、くちの中がネバネバする ブラッシング時に出血する 口臭が気になる 歯肉がむずがゆい、痛い 歯肉が赤く腫れている かたい物が噛みにくい 歯が長くなったような気がする 前歯が出っ歯になったり、歯と歯の間に隙間ができてきた。食べ物が挟まる 歯がぐらつく 歯と歯肉の間から膿が出る

どのようなものを使えばよいですか?

ドラッグストアやコンビニには「歯周病専用ハミガキ」や「薬用ハミガキ」などと書かれた製品があります。ここでひとつ注意してください。「医薬部外品」と書いてありませんか?

医薬部外品は予防や衛生を目的にしたものです。歯周病になる前なら予防効果が期待できますが、症状が出たあとで使っても効果はあまり期待できません。歯周病の緩和には専用の医薬品が必要で、現在市販されているものには「第三類医薬品」と明記されています。歯周病用市販薬には3タイプあります(図1)。

出血や腫れなどがピンポイントの場合は直接塗るタイプ、全体的に広がっている場合はハミガキタイプやマウスウォッシュタイプをおすすめします。
直接塗るタイプは塗ってから1時間ほどは飲んだり食べたりしないほうがいいので、寝る前や朝のハミガキ後に塗布するといいでしょう。ハミガキタイプやマウスウォッシュタイプは、ハミガキをするタイミングで使うことができます。
歯周病用市販薬を使用すると、数日から2週間ほどで、出血が止まるなど症状の改善がみられます。もし改善がみられない場合、歯科医に相談しましょう

薬剤タイプ別メリット・デメリット ●直接塗るタイプ メリット:症状のある歯ぐきに直接塗れて、有効成分が歯ぐきに浸透しやすい。 デメリット:歯ぐき全体に塗るのは、ややむずかしい。 ●ハミガキタイプ メリット:歯ブラシでブラッシングしながら簡単に歯ぐきに塗れる。 デメリット:ブラッシング後、水で口内をすすぐので、有効成分が流れやすい。 ●マウスウォッシュタイプ メリット:歯ブラシが行き届きにくい箇所にも、有効成分を行き渡らせることができる。 デメリット:歯ぐきに有効成分が滞留する時間が短い。

予防法は?

歯垢をためないことがいちばん大切です。毎日しっかりブラッシングしてください。歯ブラシの届かないすき間は、歯間ブラシやデンタルフロスを使って歯垢をかき出しましょう。歯周病は完治が難しい病気です。症状が治まったあとも、ブラッシングを忘れずに。

選び方のポイント 歯周病の症状が出たあとは、専用の医薬品を選ぶ ●医薬部外品か医薬品かを選ぶ 予防段階であれば、「医薬部外品」を。すでに症状が出ている場合は、「第三類医薬品」を選びましょう。 ●症状にあった形状を選ぶ 歯周病用市販薬には、直接塗るタイプ、ハミガキタイプ、マウスウォッシュタイプの3種類あります。「症状がピンポイントか/全体か」で、使い分けましょう。 ●配合されている有効成分を見る 有効成分の種類や配合率は、メーカーによって異なります。たとえば、歯ぐきからの出血が気になる場合は、止血成分が配合されているものを選びましょう。

ロート「ハレス 口内薬」開発担当者さんに聞きました!

ロート製薬は長年にわたり肌研究を続け、近年では再生医療分野への進出および幹細胞の皮膚研究への応用など研究の幅を広げています。そして日々研究を重ねるうち、歯周組織の中で歯を支える歯根膜がコラーゲンを主体とし、かつ幹細胞も存在するという点で、肌と非常に似ている組織であるということに着目しました。これまで培ってきた肌研究の技術を歯周病に応用し、再生医療研究の視点と肌研究の知見を活かして、歯周病に負けない強い歯ぐき力をめざしてこれからも新しいチャレンジを続けていきます。
歯槽膿漏の腫れ・出血・痛みに
「ハレス 口内薬」は弱った歯ぐきで起こる歯槽膿漏症状を抑えます。 歯を失わないことを目指し、本来の強い歯ぐきへ 再活サポートしていく歯ぐきのための医薬品です。
着目したのは、歯ぐきの持つ「生まれ変わる力」
ロート製薬は長年、肌研究を重ねる中で、細胞が生まれ変わる力に着目。歯ぐきも肌と同じように、きちんとケアする事で生まれ変わる事ができるのでは、と考えたのです。
15分でできあがり
歯ぐきには肌と同じコラーゲンが多く含まれる
歯を支えている組織には、歯ぐき・骨、そして歯ぐきと歯ぐきの間にある「歯根膜があります。歯根膜には、歯と歯茎をつなぐ接着剤の役割があり、歯をしっかり支えていますが、実はその歯根膜は、約60%がコラーゲン線維でできています。
歯ぐきには肌と同じコラーゲンが多く含まれる
ロート製薬独自の歯ぐき再活サポート処方
●抗炎症<グリチルリチン酸二カリウム>
 腫れ・痛み等の症状を鎮めます
●歯ぐきの組織修復<アラントイン>
 歯ぐき細胞を活性化して、弱った組織を修復していきます
●血行促進<ビタミンE誘導体*1>
 歯ぐきの組織修復を促します
●殺菌<CPC*2・ヒノキチオール>
 歯周ポケットに潜む細菌の増殖を抑えます
●止血作用<カルバゾクロム>
 歯ぐきの毛細血管を強化し、出血を抑えます
*1:トコフェロール酢酸エステル *2:セチルピリジニウム塩化物水和物
ロート製薬独自の歯ぐき再生サポート処方
歯ぐきに直接塗ってきく!
<用法・用量>
●歯肉炎・歯槽膿漏:1日2回(朝・晩)ブラッシング後、適量(約0.3g/約1.5cm)を歯ぐきに塗り込んでください。
●口内炎:1日2~4回、適量を患部に塗ってください。
歯ぐきに直接塗ってきく!

ハレス口内薬
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