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> セルフメディケーション12_[乗り物酔い]
2014.4.24更新
乗り物酔いは病気ではありませんが、不快な症状で旅行が楽しめないなど困ってしまうことが多々ありますね。
私たちの体の平衡機能は内耳という器官で調整されています。内耳で平衡感覚を保ち、目で実際の位置を確認し、筋肉が状況に応じて動くという経路で情報を脳に伝達しています。
しかし、乗り物に乗っている時に発進や停止、揺れやスピードの変化などの慣れない刺激が内耳を通して繰り返し脳に送られると、脳にとっては情報過多となり混乱して自律神経に異常な信号を送ってしまいます。
自律神経は血圧や胃腸の動き、発汗、温度調節などを支配する神経ですから、異常な信号を感知することによって顔面蒼白、手足の冷感、気持ちが悪い、嘔吐などの症状が引き起こされます。
運転手は車の進行方向を脳が予知でき自然に体が刺激に対応するので酔うことはありません。逆に後ろの席でどのように揺れるか分からない状態でいると予知できず酔いやすくなります。過去の車酔いの経験がトラウマとなり車に乗るとそれを思い出してまた酔いやすくなったり、ガソリンの不快な匂いや騒音も乗り物酔いの要因となります。また睡眠不足、疲労の蓄積、胃腸障害などの不調により自律神経が乱れやすくなっている時は乗り物酔いが起りやすくなります。子供は状況が予知できず、また無防備な姿勢で乗っていることが多いので酔いやすいと言われています。
進行方向がはっきり見える位置に座り、前を見て進行方向に体を向けるようにすると目と内耳と筋肉の情報が一致するので酔いにくくなります。頭はなるべく動かさないようにします。進行方向が見えずらい時はなるべく遠くの景色を見るようにしましょう。本を読んだりゲームをするのは余計に酔いやすくなるので厳禁です。
お腹を圧迫するような服装は避け、タバコなどの不快な匂いのするものを持ち込まないようにします。靴を脱いでリラックスし、時々新鮮な空気を入れるようにしましょう。
酔い止めの薬を飲むことで、効果もさることながら「薬を飲んだから大丈夫」という安心感を得ることもできます。
酔いやすい人は乗り物に乗る30分~1時間前に飲んでおくとより良い効果が得られますが、気分が悪くなってからでもすぐに服用すれば効果があります。市販の乗り物酔い薬には、いくつかの作用が異なる成分が配合されていますので各成分についてご紹介しましょう。
抗ヒスタミン薬は過去のコラムでも何度かご紹介しましたが、アレルギーや虫刺され、鼻水、不眠など様々な症状に対して使用されています。これは
ヒスタミン自体が体内で様々な生理作用を持つからです。
多くの乗り物酔い薬には抗ヒスタミン薬の
“クロルフェニラミンマレイン酸塩”や
“メクリジン塩酸塩”などが主成分として配合されており、
ヒスタミンによる中枢神経への刺激をブロックして混乱する脳を鎮静し症状を抑える効果があります。
また、不安を和らげる効果もあるので、過去のトラウマのような心理的要因で起こる酔いの症状にも効果を発揮します。
抗ヒスタミン薬は酔ってから飲むより乗り物に乗る30分~1時間前に飲む方が高い効果が得られます。
眠気が出るので目的地まで寝て行きたいという人には都合が良いと思いますが、自分で運転をする可能性がある時には飲まないでください。
風邪薬やアレルギーの薬にもよく配合されていますので、一緒に飲むと抗ヒスタミン薬の量が増えて眠気が強く出てしまうことがあります。また、緑内障の人や排尿障害のある人は使用できないことがありますので、薬剤師に相談してください。
1,037円(税込)
乗物酔いによるめまい・吐き気・頭痛の予防になるように適量の成分が配合されています。
648円(税込)
小さな錠剤で飲みやすい大人用の乗りもの酔い薬。症状の予防及び緩和に有効です。
950円(税込)
乗物酔いによるめまい・はきけ・頭痛を予防及び緩和します。かみ砕いて服用できます。
696円(税込)
乗物酔いによるめまい・吐き気・頭痛の予防および、酔ってからでも効き目があります。
耳慣れない言葉ですが、鎮暈薬とはめまいを改善する薬のことです。成分としては“ジフェニドール塩酸塩”というもので、内耳の循環を良くしたり内耳の感受性を低下させることにより、めまいの症状を改善します。医療用では内耳障害によるめまいに処方されますが、乗り物酔いにもよく効くので乗り物酔い薬として市販されています。抗ヒスタミン薬に比べて眠気が出にくいので移動中も旅行を楽しめます。また酔ってしまってからでも効きやすい薬です。
1,080円(税込)
眠気の比較的少ない成分を配合した乗りもの酔い薬。酔ってからでも効きます。
副交感神経伝達物質のアセチルコリンの働きを抑えることで、副交感神経支配器である胃の収縮や胃酸分泌を抑え、吐き気や嘔吐、ムカつきの症状を和らげます。“スコポラミン臭化水素酸塩”がよく使われる成分で、ほとんどの乗り物酔い薬に配合されています。緑内障の人は抗コリン薬を使用できない場合がありますので薬剤師に相談してください。
コーヒーなどに含まれる“カフェイン”やカフェインと似た構造を持つ“ジプロフィリン”は中枢神経に働いて感覚の混乱を抑制すると言われおり、また、抗ヒスタミン薬による眠気の副作用を軽減する作用もあることから乗り物酔い薬に補助的に配合されています。
“ビタミンB1”と “ビタミンB6”は神経の機能を正常に保つ効果があり、乗り物に乗る前夜と当日の朝に摂ると乗り物酔いを抑制できるという報告もあります。
<ビタミンB6配合
乗り物酔い薬>
842円(税込)
水なしでのめるチュアブル錠。お子様にも服用しやすい小さな錠剤。子どもから大人まで。
518円(税込)
乗り物酔いの予防に効果的な3つの有効成分配合。即効感がありお子様にも飲みやすい。
<ビタミン剤(ビタミンB1・B6配合)>
756円(税込)
ビタミンB2を主剤とした3カ月の小児から服用できるシロップ剤です。
324円(税込)
ノンカフェインなので、おやすみ前でもお飲みいただけます。
ラムネのように口中で溶けるタイプやドリンクタイプのものはすぐに吸収されるので即効性があり、急に気分が悪くなった場合や水がない場合でも服用できます。お子様にはドロップのようなタイプもお勧めです。
一日中乗り物に乗らなければならない場合は1日1回飲んで長く効くタイプの薬が適していますので、シーンに合わせてお薬を選んでください。お子様には心理的要因を除くためにも「お薬をのんだから大丈夫だよ」と声かけをしてあげると良いと思います。
864円(税込)
ラムネのようにフワッと溶け、家族みんな(5歳以上)で服用できる乗りもの酔い薬です。
950円(税込)
乗物酔いによるめまい・吐き気・頭痛の予防及び緩和に効果を発揮。水なしでも服用可能。
512円(税込)
乗りもの酔いによるめまい・吐き気などの症状を予防・緩和します。水なしで服用できます。
512円(税込)
服用しやすいドロップタイプの乗りもの酔い薬です。5歳以上から服用できます。
1,285円(税込)
効果が長く続く持続性製剤。1日1回、乗物に乗る30分前の服用で効きめをあらわします。
518円(税込)
お子さま用のカプセル剤。1日1回、乗物に乗る30分前の服用で効きめをあらわします。
648円(税込)
3歳からの乗り物酔い予防・治療内服液。飲みやすいさっぱりとしたりんご味。
648円(税込)
乗り物酔い予防・治療内服液。めまい・はきけ・頭痛などの症状に効果をあらわします。
1,123円(税込)
液体タイプで即効感があり、お子様にも飲みやすくなっています。
酔ってしまったら、できれば乗り物から降りるのが一番の治療です。それができない場合には窓を開けて風にあたる、衣服をゆるめる、なるべく涼しくするなどの対処をします。降りることもできずいよいよダメな時は吐いてしまった方がスッキリします。
ミントはお口の中をスッキリさせたり、香りで吐き気が和らいだりしますのでミント系の飴や仁丹などを持っていると良いでしょう。
吐いた後はミント系の洗浄剤でうがいをすると気分が良くなります。
270円(税込)
生薬ならではの深い味わいとメントールの清涼感。息を瞬間リフレッシュします。
248円(税込)
「乗り物酔い」「気分不快」「胸つかえ」「口臭」などにもおすすめです!
378円(税込)
1粒に16種類の生薬配合。生薬の力が心と体に穏やかに作用します。
248円(税込)
生薬エキスを極小シームレスカプセルに閉じ込めた口中清涼剤です。
307円(税込)
砂糖を使わずカロリーゼロ。ひんやり、す~っと清涼感のあるミント味です。
237円(税込)
強い殺菌効果で口臭・歯肉炎、歯垢の沈着を予防。クールミントフレーバーで気分爽快!
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