2015.11.13更新
Vol.23 米国のがん予防対策
最近テレビなどでも“がん”についての症状や健診、予防などの話題がよく取り上げられています。
がんの怖さを感じてしまう人、自分はどうすれば防げるのだろうなどと思っている方も多いかもしれません。
前回
『vol.17 がん予防のために…』では、『がんを防ぐための新12か条』(公益財団法人がん研究振興財団)をご紹介しました。
今回はアメリカのがん対策をご紹介しましょう。
日本ではどんながんが多いの?
2013年にがんで死亡した人は364,872例で、死亡数が多い部位は、男女別に下表のとおりです。
2013年 全体の部位別がん死亡数は、下のようになっています。
日本でのがん患者の傾向は、男性の方が多く、男女ともおおよそ60歳代から増加し、高齢になるほど罹患率が高くなっています。2015年の予測がん死亡数は約37万900人で、年々増加するとされています。
一方アメリカでは、がんによる死亡率が1990年代よりだんだん低下し始めています。これは、国をあげてがんの予防に取り組んできた成果によるものだといわれています。
食に関する対策の一つが
「デザイナーズフーズ・ピラミッド」です。アメリカ国立がん研究所(NCI)が中心となり、がん予防に効果があるとされる食材の研究が行われ作成されました。
ピラミッドの上段に行くほど免疫力が強く、がん予防に効果が高いとされています。
また、世界がん研究基金と米国がん研究機構が作成した「食物、栄養、身体活動とがん予防:世界的展望」では、食物、栄養、身体活動と、がんのリスクとの関連についてマトリックスが掲載されています。食物や栄養によって、部位別がんのリスクの増減がどうであるかを示したものです。
一部ご紹介しましょう。
ある食品の種類を摂ることによってリスクが低下する場合は↓、リスクが増加する場合は↑で示してあります。
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vol.17でご紹介した
『がんを防ぐための新12か条』(公益財団法人がん研究振興財団)とも一致してきますが、野菜や果物、カロテノイドやベータ・カロテン、ビタミンC、ビタミンEなどの抗酸化作用のある食品は、がんのリスクを低下するといわれています。
だからといって肉やアルコールを食べることが、直接リスク増加につながるというわけではありません。一つだけの食品を集中して食べすぎない、様々な食品を組み合わせて食事をすることを心がけるようにしましょう。
簡単チリコンカン
野菜も豆もたっぷり摂れる!
【材料】4人分【調理時間】40分
ミックスビーンズ:300g
ひき肉:200g
にんにく:1片
玉ねぎ:1個
ピーマン:2個
油:大さじ1
チリパウダー:大さじ1
黒胡椒:適量
塩:適量
ローリエ:1枚
【A】
●水:200cc ●ケチャップ:大さじ3
●トマト缶(カット):1缶 ●コンソメ:1個
【つくり方】
- にんにく、玉ねぎ、ピーマンはみじん切りにしておく。
- フライパンに油をひき、にんにく、玉ねぎ、ピーマンをしんなりするまで炒める。
- ひき肉を加え色が変わったら、ミックスビーンズ、チリパウダー、黒胡椒、塩を入れて炒める。
- 【A】とローリエを加えて時々混ぜながら汁気が少なくなるまで20分程度煮る。
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