管理栄養士監修!食を通じた様々な話題をまとめたコラムとレシピをお届け!
健康づくりには、正しい栄養や食事が重要です。毎日の暮らしの中で役立つ情報を、管理栄養士がご紹介します。
2022.12.23
第49回 口内炎と栄養
多くの方が一度は口内炎に悩まされた経験があると思います。口の中にできるためじっくり見ることが難しいのですが、口内炎は原因別に種類と症状が異なります。主な種類と口内炎を治すためにおすすめの栄養素をご紹介します。
口内炎ができやすい部位
アフタ性口内炎
一般的に口内炎と呼ばれるものはこの種類が多いです。赤くふちどられ、中央部が浅くくぼんだ白っぽい小さな潰瘍(アフタ)ができ、通常1~2週間で自然に治癒します。
原因ははっきり解明されていませんが、主に疲れや寝不足、ストレスなどによる免疫力の低下、栄養状態の不良やビタミン不足などが考えられています。
うがいを頻繁にして口腔内をいつも清潔に保つことが大切です。また歯を磨く時は、炎症部位に刺激が加わらないように注意しましょう。
カタル性口内炎
口の中の粘膜に赤い炎症や斑点、水泡、ひび割れなどの症状がみられ、すっぱいものや辛いものを食べた時にしみたりヒリヒリと感じることがあります。痛みはあまりないですが、炎症が強い場合は表面が白く濁って唾液が粘っこくなり、口臭がきつくなることもあります。
原因は主に物理的な刺激や傷による場合で、頬の内側を噛んだ、食べ物によるやけど、入れ歯や矯正装置などが粘膜に触れてできた傷や、熱・薬品などによる刺激などが考えられます。原因となる物質を除去することや、うがいを頻繁にして口腔内を清潔に保つことが大切です。
ヘルペス性口内炎
生後6カ月~3歳の乳幼児に発症しやすく、感染すると高熱が続き、小さな水疱の集まりができて赤く腫れ、痛みを感じます。
原因はヘルペスウィルスで、人から人、モノから人へと感染します。一度感染すると、体内からウイルスは消えず、免疫力が低下した際などに再び活性化して症状が出ることがあります。
酸っぱいものしょっぱいものはしみますが、冷たいものは痛みを和らげるといわれています。また強い喉の痛みがあり食欲が低下することがありますが、脱水状態にならないために水分は摂るようにしましょう。
カンジダ性口内炎
舌や上あごなど口腔内の粘膜に、はがれやすい白いコケのような膜が付着します。はがすと赤く腫れたり、出血したりします。
原因は口腔内にもともといる、かびの一種であるカンジダ菌が過剰に増殖して起こるものですが、身体が健康であれば悪さはせず、ストレスや栄養不足等による免疫力の低下等により、菌が増殖しやすくなります。
口の中の乾燥も粘膜が傷つきやすく菌が増殖しやすくなるため、こまめに水分を補給して口腔内を清潔に保つようにしましょう。
この他、アレルギー性口内炎やニコチン性口内炎などがあります。上記のように口内炎は原因も症状もさまざまです。口内炎ができてしまったら、早く治すためにも以下のようなことに気をつけましょう。
●口の中を清潔に保ちましょう
食後は必ず歯磨きやうがいをしましょう。口の中を不衛生にしておくと、菌の増殖により口内炎が治りにくくなります。また乾燥していると、菌が増殖しやすく口内炎ができやすくなります。口の中が乾燥しないように水やお茶をこまめに摂るようにしましょう。また抗菌作用のある緑茶もおすすめです。
●睡眠をたっぷりとり、身体を休ませましょう
不規則な生活や寝不足は免疫力の低下にもつながります。ゆっくり入浴し、十分な睡眠をとって身体をゆっくり休ませましょう。
●疲労回復・ストレスの発散を
疲労やストレスによる精神的負荷も、自律神経の乱れ等から免疫力の低下を招きます。またこのような時は、ビタミンB群の消費が大きくなります。ストレスによって唾液が出にくくなり、口の中が乾燥しやすくなることもわかっているため、水分はこまめに摂りましょう。
●栄養の偏りを改善しましょう
口内炎に関係が深い栄養素は、『ビタミンB2、ビタミンB6、ビタミンC』で、口内炎ができた場合、これらの不足が考えられます。実際は口内炎ができてからこれらを摂るより、予防として摂るとより効果的です。
ビタミンB2
細胞の再生を助けて成長を促し、口や目などの粘膜を保護する。
★ POINT★
・熱に強いが水溶性のため、煮たり茹でたりすることで成分が流れ出やすいため、煮汁や茹で汁ごと摂るとよい。
・牛乳や納豆のようなそのまま食べられるものは栄養の損失がない。
ビタミンB2
ビタミンB6
たんぱく質の代謝を促し、正常な免疫機能を保つ。
★ POINT★
・植物性より肉や魚などの動物性食品の方が体内利用率が高い。
・腸内細菌によっても体内で作られるため不足しにくいが、口内炎や肌荒れが気になる場合は積極的に摂るとよい。
ビタミンB6
ビタミンC
免疫力を高めたり、皮膚粘膜を強くする。
★ POINT★
・熱に弱く水溶性のため、野菜や果物は生で食べる方法が最も効率的に摂れる。
・ビタミンCは2~3時間で排泄されるため毎食摂ることが必要。
ビタミンC
★注意したいもの★
口の中を刺激する辛いものや熱いもの、酸味の強いもの、わさびやからしなどの香辛料、味の濃いもの、硬いものは避けるようにしましょう。口内炎を刺激し治りが遅くなってしまいます。口内炎がある時は、小さめに切ったりやわらかく調理した食べやすいものを適度な温度でいただきましょう。
また糖質が多いものやアルコールは、体内で分解される時にビタミンB群を大量に消費するため、摂り過ぎないようにしましょう。
※ふつうの口内炎であれば2週間程度で治りますが、2週間以上続くような場合や不安を感じた場合は医療機関を受診することをお勧めします。
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刺身用のまぐろで手軽につくれます♪
こんにゃくの豚肉巻き
<材料>2人分
<調理時間>20分
1人分あたり:エネルギー403kcal、塩分2.0g
ごはん 2膳分
まぐろ(刺身用) 150g
青じそ 8枚
長ねぎ 1/2本
パプリカ 1/2個
A:酒 大さじ1
A:みりん 大さじ1
A:砂糖 大さじ1
A:しょうゆ 大さじ1と1/2
刻みのり 適量
油 小さじ2
※Aは合わせておく
作り方
- まぐろは2cm角の大きさに切る。長ねぎとパプリカも2cm幅に切る。青じそは千切りにする。
- フライパンに長ねぎとパプリカを入れて、弱~中火で焼き目がつくまで焼く。
- 焼けたら一度皿に取り出しておく。
- フライパンに油を入れて、切ったまぐろを入れて焼く。火が通ったら、3の野菜を戻し入れ、Aを加えて煮からめる。
- 丼にご飯を盛り青じそを散らし、4を乗せ、フライパンに残ったAも回しかける。お好みで刻みのりをのせる。
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