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管理栄養士監修!食を通じた様々な話題をまとめたコラムとレシピをお届け! 健康づくりには、正しい栄養や食事が重要です。毎日の暮らしの中で役立つ情報を、管理栄養士がご紹介します。

2024.9.20

第52回 過敏性腸症候群

過敏性腸症候群とは 

過敏性腸症候群とは、腸に異常はないのに、腹痛を伴う便秘や下痢などを慢性的に繰り返す病気です。症状緩和のためには生活習慣の改善が基本です。

脂質、カフェイン、牛乳に注意

過敏性腸症候群の診療ガイドライン(*1)では、症状を誘発しやすい食品として、脂質、カフェイン類、香辛料を多く含む食品、牛乳などが挙げられ、これらを控えることが有用であるとされています。
また食物繊維の摂取も大切です。水溶性食物繊維は腸内での食べ物の滞留時間を長くし、便の余分な水分を吸収して下痢を予防します。バナナやみかん、海藻、こんにゃくなどに多く含まれていま す。不溶性食物繊維は便のカサを増やし、腸の蠕動運動をさかんにします。穀類(白米、玄米など)や青菜類、ブロッコリーなどに多く含まれています。

低FODMAP食とは

近年、低FODMAP食という考え方が注目されています。「FODMAP」とは、「発酵性の、オリゴ糖、二糖類、単糖類、糖アルコール」の頭文字をとったものです(*2)。これらの糖類が多く含まれる食品(小麦、たまねぎ、牛乳など)は小腸での吸収が悪く、大腸内で発酵してガスを発生します。食べ続けると過敏性腸症候群の症状を誘発しやすいとされています。低FODMAP食を始める場合はかかりつけ医にご相談ください。

主食兼主菜:オートミールシーフードお好み焼き

オートミールシーフードお好み焼き
<材料>2人分
<栄養価>1人分あたり:エネルギー388kcal、たんぱく質20.7g、脂質15.7g、食物繊維9.2g、塩分1.6g、糖質31.6g
A:オートミール 80g
A:じゃがいも(すりおろす) 100g
A:たまご 2個
A:キャベツ(千切り) 100g
A:桜えび 10g
A:だし汁 1/2カップ
シーフードミックス 100g
油 大さじ1/2

作り方

  1. Aをボウルに入れて混ぜ合わせる。
  2. 解凍したシーフードミックスを加える。
  3. 油を熱し(2)の半量を流し入れて3~4分くらい焼き、ひっくり返してさらに焼く。もう1枚も同様に焼く。
  4. (3)を皿にのせ、お好みでオイスターソース、マヨネーズ、青のり、かつお節(各適量)をトッピングする。

主食兼主菜:ビーフンのえび塩焼きそば

ビーフンのえび塩焼きそば
<材料>2人分
<栄養価>1人分あたり:エネルギー424kcal、たんぱく質17.5g、脂質10.1g、食物繊維2.1g、塩分1.2g、糖質61.0g
ビーフン(乾) 150g
むきえび(大きければ厚みを半分に切る) 150g
ピーマン 2個
たけのこ 50g
油 大さじ1
塩 小さじ1/3
※ビーフンは固めにゆでて油(大さじ1)をからめておく

作り方

  1. ピーマンとたけのこを細切りにする
  2. フライパンに油を入れ中火で熱し、むきえびを入れ、周囲が白っぽくなったら(1)を加えしんなりするまで炒め、塩、こしょう(少々)で下味をつける。
  3. 固めにゆでて油をからめたビーフンを加え、なじむように炒め、塩、こしょう少々で味を調える。

主食:米粉のパンケーキ

米粉のパンケーキ
<材料>2人分
<栄養価>1人分あたり:エネルギー480kcal、たんぱく質10.0g、脂質23.7g、食物繊維0.6g、塩分1.8g、糖質50.4g
米粉 100g
卵 1個
アーモンドミルク 1/2カップ
砂糖 大さじ2
塩 小さじ1/5
ベーキングパウダー 小さじ1
植物油 大さじ1/2
ベーコン 4枚分
油 大さじ1/2
ベビーリーフ 適量

作り方

  1. ボウルに卵、砂糖、塩を入れてよく混ぜ、アーモンドミルクを加えてなめらかになるまでさらに混ぜる。
  2. ふるった米粉、ベーキングパウダーを加え、なめらかになるまで混ぜ、植物油を加えてさらに混ぜる。
  3. フライパンに油をひいて、フライパンがあたたまったら弱火にし(2)を入れて両面を焼く。同じフライパンで食べやすく切ったベーコンを焼き、余分な脂はふきとる。
  4. (3)を器に盛り、ベビーリーフを添える。