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管理栄養士がお届けする介護コラム「栄養と食事」近年、高齢者の低栄養(栄養不足)が原因で起こる様々な心配が増えてきています。 このコラムでは、高齢者や介護現場で必要な知識や役立つ情報を発信していきます。 食事のバランスと質を考えて食生活を見直し、健康的な生活を送りましょう。

2015.10.16更新

Vol.21 食品の濃厚流動食の利用

食事の量が少ない、食欲がないなどの理由で、栄養補助のために経腸栄養剤(濃厚流動食)を利用している方も多くいます。患者さんのご家族から「毎日飲んでいる○○という飲み物の味に飽きてしまいあまり飲まなくなったため、他の飲み物に替えたい」という要望をよく耳にします。しかし多くの場合、ずっと飲んでいたものとある程度似た栄養成分の商品を選ぶことが必要であり、また安心して飲むことができます。

今回は、少量で高エネルギーを補給できる(エネルギー1.0kcal/mL以上)濃厚流動食をリストにしました。容量も記載しているため、食の細い方は、200mLのものより100mLや125mLの容量のものを、または1mLあたりのエネルギーが高めのものを選ぶとよいでしょう。また味に飽きないことも、無理なく続けるポイントです。とくに高齢の方が美味しく飲める味に開発されたものも多くありますので、味を変えながら飲むのもおすすめです。

下記の表には掲載しておりませんが、濃厚流動食にも糖質調整をしたもの、たんぱく質の量を減らしているもの、免疫力を高める成分の入ったもの、無脂肪・無残渣で腸管への負担が少ないものなどありますので、その方に応じたものを選択しましょう。

        少量で高エネルギーを補給できる濃厚流動食(液体)
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少量で高エネルギーを補給できる濃厚流動食