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からころ×e健康ショップ 連載企画!
2023年12月20日
健康レッスン1・2・3!

【第22回】ソワソワから解放!「吸水ケア用品」のすすめ

さまざまな原因によって引き起こされる尿もれ。年齢や性別に関係なく、多くの人に起こる問題です。
今は、幅広い吸水ケア用品が登場しています。
上手に利用して、毎日をより快適に、安心に過ごしてみませんか?

答えてくれた人

日本製紙クレシア株式会社

取締役 マーケティング総合企画本部長
高津 尚子さん


●日本製紙クレシア ポイズホームページ
https://www.poise.jp/
高津 尚子さん

悩んでいるのはシニア層だけではない

あまり人には言えない悩みの一つが尿もれではないでしょうか。なんとなくシニアや女性に特有のものと思われがちですが、じつは男女ともに30代で尿もれを経験する人も少なくありません。女性に関しては、成人の2人に1人は尿もれを経験しているというデータもあります。
そもそも尿もれとは、医学的にいうと「蓄尿・排尿の機能に狂いが生じ、正しくコントロールできなくなった状態」で原因はさまざまです。症状によっては医療機関の受診が必要です。
女性によく見られるのが腹圧性尿失禁です。とくに、妊娠でお腹が大きくなることで膀胱が圧迫されたり、出産により尿道を締める骨盤底筋という筋肉の力が弱まったりすることで尿もれを起こしやすくなります。
男性の場合は「尿もれ」の認識が希薄かもしれません。「キレが悪い」で済ませている人が多く、そのため尿もれケアという発想が生まれにくいようです。
それでも近年は、吸水ケア用品のイメージが変化し認知度も上がったおかげで、尿もれケアは「身だしなみの一つ」として男性にも意識されるようになってきたと感じます。
尿もれの種類

吸水ケア用品とは?量とスピードが違う

しかし、尿もれが気になりながらも、吸水ケア用品は使ったことがないという人が多いのが現実です。生理用ナプキンやおりものシートで代用している人も多いのではないでしょうか。
では、吸水ケア用品と生理用ナプキンやおりものシートは何が違うのでしょう。
最大の違いは吸水量です。生理用ナプキンが吸収するのは経血で、1回の量は尿ほど多くはありません。吸水ケア用品はメーカーによりますが300ccも吸水できる製品があります。コップ1杯がだいたい200ccですから、その1.5倍量です。
これほど吸収できる理由は吸収材にあります。生理用ナプキンよりも、吸水ケア用品の方がさらさらとしている尿を吸収しやすい吸水性ポリマーを吸水材として多く含んでいます。
その名のとおり、1gで50gほどの水分(尿)をスピーディーに吸収する力があり、かつ一度吸収したらポリマー内に抱え込んで外に出しません。つまり逆戻りしません。ですから、表面がすぐにサラサラになるのです。いかに吸水力が高いかお分かりになるかと思います。
また、尿に含まれる水分だけではなくニオイもしっかり吸収します。そして水分同様、逆戻りさせません。また尿だけでなく、おりものも吸収できる吸水ケア用品もあります

身だしなみにおすすめ男性用のケア用品も

生理用品を見慣れていない男性が使いやすいように工夫された、男性用吸水ケア用品もあります。たとえば、下着のどこに装着するのか目印をつけたりしています。吸水力などの機能面は女性用と変わりません。
男性の場合、比較的多い尿失禁は排尿後尿滴下です。また前立腺肥大症や前立腺がんが原因で失禁の症状が出るケースがあり、この場合は医療機関の受診が必要です。治療中、快適に過ごすためにも吸水ケア用品の利用をおすすめします。

数滴から全量まで幅広いラインナップ

店頭にはさまざまな吸水ケア用品が並んでいます。
多くの製品にはパッケージに「55cc」「120cc」など、「吸水量」が表記されているので、これを参考に製品を選ぶとよいでしょう。自分の尿もれ量を把握するもっとも確実な方法は、吸水ケア用品の使用前後の重さを実際に量ることです。量るのが難しい場合は次の3つのポイントで考えましょう。

1.症状(どんなときに、どれくらい尿もれするか)
2.使用したい場面(外出時に使いたいなど)
3.取り替えられる頻度(ひんぱんに替えられる、長時間取り替えられないなど)

たとえば、毎日の下着をキレイに保ちたい場合や、ちょこっともれの場合は3〜15cc 。一気に出ても対応できる300cc など、じつに幅広くカバーされています。また、生理用ナプキンのようにサイズや形状が表記された製品も増えています。
吸水ケア用品の種類
吸水ケア用品を使うのはまだ早いと迷っていらっしゃる人も多いかと思います。しかし尿もれは特別な現象ではありません。安心、快適な毎日のために、自分に合ったケア用品をお試しいただくことをおすすめします。
吸水ケア用品まとめ

イラスト:matsu