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管理栄養士がお届けする食の健康コラム

2016.1.29更新

Vol.24 中鎖脂肪酸

中鎖脂肪酸というと、あまり聞いたことがないという方も多いかもしれませんが、それを含む「ココナッツオイル」なら、聞いたことある!という方が多いのではないでしょうか。中鎖脂肪酸は、介護では食事の量が少ない方のエネルギー補給としてよく使用されています。


油の主成分である「脂肪酸」は、炭素・水素・酸素から成り立っており、下のように炭素が鎖のように連なった形をしていています。その鎖の長さによって長鎖・中鎖・短鎖に分類されます。炭素数が6以下のものを短鎖脂肪酸、炭素が8~10の脂肪酸を中鎖脂肪酸、炭素数が12以上のものは、長鎖脂肪酸といいます。


中鎖脂肪酸は、母乳や牛乳、パーム油やヤシ油に含まれています。ごま油、大豆油、菜種油など通常よく使われる油に含まれている長鎖脂肪酸は、リンパ管や静脈を通って脂肪細胞や筋肉、肝臓に運ばれて分解・貯蔵されるのに対し、中鎖脂肪酸は直接肝臓へ運ばれて、エネルギーとして効率よく分解されます。この中鎖脂肪酸は、1960年代から未熟児や手術後の栄養補給を目的として使われてきました。また腎臓病患者さんでは、タンパク質の摂取量を抑えるためエネルギーが不足しがちになり、少量でも高エネルギーで膵臓や胆嚢への負担が少ない中鎖脂肪酸がよく使用されています。また介護の現場で低栄養状態の高齢者へ使われているほか、スポーツ選手の食事に取り入れられたりと、様々な場面で使われています。


中鎖脂肪酸の性質

エネルギーとして分解されやすいため、体に脂肪をつきにくくする効果があります。そして今最も注目されているのは、アルツハイマー型認知症のリスクや症状を低減させるといわれていることです。脳は通常、エネルギー源としてブドウ糖を利用します。ところが、脳はブドウ糖が足りなくなると、油脂から作られる「ケトン体」をエネルギー源として利用するようになります。

アルツハイマー病になると、脳はブドウ糖をうまく利用できなくなることが分かっており、エネルギーが不足した脳の細胞は機能不全となってしまいます。そこで、ケトン体を作りやすい中鎖脂肪酸を摂ることで肝臓でケトン体が作られ、脳でエネルギーとしてすぐに利用されます。そうすることで、記憶力の低下が抑えられたという研究結果があります。

ココナッツオイル

近年メディアをにぎわせている「ココナッツオイル」は、主に東南アジアで栽培されていますが、とくにフィリピンでは、政府の機関として「ココナッツ庁」というのが存在するくらい国としても大切な産業となっています。
ココナッツオイルは、脂肪酸組成の80~90%が飽和脂肪酸で、凝固点が高く常温で固化します。人気になっている一つの理由は、上記に述べたような性質がある中鎖脂肪酸が多く含まれているためです。ただしココナッツオイルによって中鎖脂肪酸の量が異なりますので、容器に書かれている量を選ぶ時の参考にしてみましょう。
ラウリン酸・・・飽和脂肪酸の一つ。ココナッツオイルは、主にこのラウリン酸が半分近く含まれています。腸内環境における悪玉菌と善玉菌のバランスを整える役割があり、免疫力を高め抗菌作用があります。
ココナッツオイル以外に、中鎖脂肪酸が高濃度で含まれているパウダーや油があります。エネルギーアップをしたい方は、スープやお粥、炒め物、和え物など色々なものに入れてみましょう。

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