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2014.3.6更新

第10回 アレルギー
局所に使用する薬 ~目薬・点鼻薬・塗り薬~
飲み薬は全身に作用するので、眼・鼻・皮膚などの症状をまとめて緩和してくれます。 しかし、それでも局所の強い症状は抑えきれない場合があります。 そんな時は特定の部位に使用する薬を併用すると良いでしょう。また、限られた部位にしか症状が出ない人は眠気などのリスクのある飲み薬よりも、局所薬を使いましょう。
目薬・点鼻薬・塗り薬も飲み薬と同様に、抗ヒスタミン薬を主軸として先述の補助成分で作用を強化しているものが多数あります。

目薬
眼のアレルギー症状としては結膜炎を起こして、かゆみ・涙・充血の三大症状が表れます。 抗ヒスタミン薬はかゆみや涙を抑え、血管収縮薬は充血をとってくれます。
コンタクトは眼への刺激を増大させますので、アレルギーのある人は基本的にはコンタクトを使用せずメガネにしましょう。眼が痒いからといって掻いてしまうと炎症が悪化し、更に強いかゆみが出てしまいます。痒い時は掻かずに冷たいタオルで冷やす、または目薬を使ってかゆみや充血を抑えましょう。こまめに“洗眼”すると物理的にアレルゲンを除去できるので洗眼と薬を併用するとより効果的です。 眼を洗う時は必ず涙と同じ成分の専用洗浄液を使用してください。
アレルギー用の目薬は緑内障の人では使用できない場合がありますので薬剤師に相談してください。

マイティアアイテクトアルピタット(15ml)
第2類医薬品
1,512円(税込)
炎症をともなう花粉・ハウスダストなどによるかゆみ・異物感・充血などに効果を発揮!

NEWエージーアイズモイストC(15ml)
第2類医薬品
1,382円(税込)
アレルギー症状を引き起こす誘発物質の放出を抑制!とろみがあるクールタイプ。



スマイルコンタクト AL-Wクール(12ml)
第3類医薬品
648円(税込)
コンタクトレンズ装用中の、目のかゆみ、ゴロゴロ・はりつきなどの不快感を抑えます。

スマイルコンタクト AL-Wマイルド(12ml)
第3類医薬品
648円(税込)
W処方でレンズ装着中の目のかゆみ・不快感を抑えます。瞳にやさしい、しみないさし心地。


ソフトコンタクトや酸素透過性ハードコンタクトを装着したまま目薬をさすと、レンズに目薬の成分や保存剤が吸着されることがありますので、コンタクト用と記載がある目薬以外はコンタクトを外して点眼し、点眼後10分程度経ってから装着するようにしてください。
洗眼液
フレッシュアイAG(500ml)
第3類医薬品
1,215円(税込)
花粉、ホコリ、コンタクトレンズを外した後などの目の汚れの洗浄や眼病予防に!

アルガード目すっきり洗眼薬α(500ml)
第3類医薬品
1,404円(税込)
花粉の時期を考えた5つの有効成分配合。目をまるごと洗うような爽快感です。



点鼻薬
市販の点鼻薬には抗ヒスタミン薬では抑えきれない鼻づまりを改善するために“血管収縮剤”が配合されている薬があります。使用するとあっという間に鼻が通ってとても楽になります。しかし、血管収縮剤を使い過ぎるとかえって鼻が詰まりやすくなる場合がありますので、用法・用量は必ず守ってください。
鼻づまりの症状が少ない人は血管収縮剤の入っていない点鼻薬を選ぶことをお勧めします。 また、鼻洗浄はアレルギーを抑えるだけでなく風邪の予防効果もありとても効果的です。できれば朝・晩二回くらいは鼻洗浄をして、その後に薬を使うと良いでしょう。
水道水では刺激が強すぎて洗浄できませんので専用の鼻洗浄液を用いてアレルゲンを洗い流します。

●抗ヒスタミン+血管収縮剤配合
クールワン鼻スプレー(30ml)
第2類医薬品
891円(税込)
噴霧すると霧状の小さな粒子が鼻腔内にいきわたり、鼻水や鼻づまりに効果を発揮します。

コルゲンコーワ鼻炎ジェット(30mL)
第2類医薬品
1,296円(税込)
4種類の効きめ成分が霧状の微粒子となって、鼻粘膜の不快な症状を改善します。



●血管収縮薬非配合
ザジテンAL 鼻炎スプレーα(7ml)
第2類医薬品
1,490円(税込)
アレルギーの「発症」から「悪化」までのメカニズムに作用し、アレルギーをコントロール!

タイヨー鼻炎スプレーZ(16mL)
第2類医薬品
1,382円(税込)
1日4回使うことで、不快な鼻炎の症状をコントロールします。


鼻洗浄液
ハナぴゅあ(洗浄液100ml付)
1,296円(税込)
ミストスプレーで手軽に鼻洗浄。ハッカ・ユーカリで気分爽快!

アルガード 鼻すっきり洗浄液(100mL)
972円(税込)
花粉・ほこり・雑菌などをすっきりきれいに洗い流す鼻洗浄液です。


皮膚の薬
虫に刺されると虫の毒がアレルゲンとなって刺された部位にアレルギー反応が起り、ヒスタミンが放出されて腫れやかゆみが出るので、虫刺されもアレルギーも機序は同じです。したがって使用する薬も抗ヒスタミン薬ということで共通しています。
アレルギーの場合は虫刺されに比べて広範囲にかゆみが出る場合が多いので、薬を選ぶ際には軟膏タイプよりも伸びの良いクリームやジェル、ローションタイプのものを選ぶと良いと思います。“メントール”や“カンフル”が配合されているとクールな使用感でかゆみの刺激をやわらげてくれます。

ラナケインクリーム(80g)
第2類医薬品
950円(税込)
リドカイン及びジフェンヒドラミンがカユミをすばやく鎮めます。

近江兄弟社メンタームペンソールH(40ml)
第2類医薬品
756円(税込)
透明の液状タイプ。サラサラの使用感とひんやりとした爽快感で、かゆみをしずめます。


かゆみ肌の治療薬 ムヒソフトGX乳状液
第3類医薬品
1,242円(税込)
かゆみを止めるだけでなく、肌細胞を元気にして、かゆくなりやすい「かゆみ肌」を治療。

オイラックスソフト(12g)
第3類医薬品
778円(税込)
のびがよく、白残りしにくいクリームです。かゆみ・かぶれに!


症状が辛い時にはステロイド
局所の症状が非常に重い場合には一時的にステロイドの薬を使用することをお勧めします。
ステロイド含有の目薬は市販されていませんが、塗り薬や点鼻薬にはステロイド含有のものがあります。 ステロイド薬はアレルギーを起こす免疫機構そのものを抑制する効果があり、また炎症を抑える効果にも優れています。 強いアレルギー反応によるショック状態に陥った患者さんに注射されるのもステロイドです。 局所に用いれば全身的な作用も少なくて効果も抜群ですが、漫然と使用することは禁じられており、点鼻薬の場合は1年間に1ヶ月を超えて使用しないことと書かれています。また、感染が原因の疾患は悪化させてしまいますので原因がアレルギーだと分かっている場合のみ使用してください。
非ステロイド薬とも併用できますので、普段は抗ヒスタミン薬などを使用し一番辛い時期にステロイドを追加、もしくは切り替え使用すると良いでしょう。

点鼻薬
コンタック鼻炎スプレー<季節性アレルギー専用>(10ml) 
第1類医薬品
2,027円(税込)
季節性アレルギー専用点鼻薬。通常1日2回の使用で、朝させば夕方まで効果が持続。

コールタイジン点鼻液a(15ml)
指定第2類医薬品
1,382円(税込)
アレルギー性鼻炎又は副鼻腔炎による鼻づまり、鼻みずなどの不快な鼻炎症状を改善!


塗り薬
アレルギールクリーム(20g)
指定第2類医薬品
853円(税込)
虫さされや、はげしいかゆみや炎症を伴う皮膚病に優れた治療効果が期待できます。

リビメックスコーワローション 8g
指定第2類医薬品
1,416円(税込)
有効成分が湿疹、皮ふ炎、かぶれなどの炎症を抑え、すぐれた効きめをあらわします。


アレルギーに効く漢方薬
東洋医学では「アレルギーは体内に悪い水が停滞していることにより外敵に対抗できないことによる」と考えます。
悪い水が溜まる原因は冷えにあったり、胃腸の状態にあったりと様々ですが、漢方ではアレルギーの症状自体を抑えるのではなく、原因から改善しようという治療を行います。 悪い水が溜まる原因が人それぞれですので、同じアレルギー症状でも使用する薬が異なります。 漢方薬の説明書には体質や症状が独特の表現で書かれていますので、ご自分の体質や症状に一致すると考えられるものを選んでしばらく続けてみてください。

“荊芥連翹湯”は、花粉症やアトピー性皮膚炎などのアレルギー体質を改善する漢方薬に位置づけられています。 特に扁桃炎・鼻炎・皮膚が乾燥傾向でかゆみが激しいアトピー性皮膚炎の人に対して勧められています。
アレルギーによる鼻症状には“小青竜湯”がよく用いられます。 小青竜湯は、透明でサラサラした薄い鼻水が出る、 頻繁にくしゃみが出る、薄い水のような痰が出るような症状に良いとされています。また、鼻づまりがとれない、鼻の通りが悪いという人には“葛根湯加川キュウ辛夷”“辛夷清肺湯“がよく使われます。

漢方薬は即効性は少ないものの、眠気や便秘といった副作用もほとんど見られないという利点があります。 長めに飲み続ける必要があるので、花粉症の場合では花粉が飛び始める1~2ヶ月前には飲み始めます。
漢方薬は食前または食間(空腹時)に飲んだ方が効果的です。他の薬のように水で飲んでも効果はありますが、顆粒剤をお湯に溶かして香りと共にゆっくり飲むことでより高い効果が得られます。

 ツムラ漢方荊芥連翹湯エキス顆粒(24包)
第2類医薬品
2,754円(税込)
「慢性鼻炎」、「慢性扁桃炎」などアレルギー体質の改善に。服用しやすい顆粒です。

山本漢方 小青竜湯エキス顆粒 2g×10包
第2類医薬品
847円(税込)
鼻炎、鼻水、気管支炎、気管支ぜんそくなどに効果があります。


チクナイン錠(140錠)
第2類医薬品
4,104円(税込)
鼻づまりのあるタイプに。ちくのう症、副鼻腔炎、慢性鼻炎を改善する内服薬です。

辛夷清肺湯エキス錠<チオセルエース>(240錠)
第2類医薬品
4,666円(税込)
9種類の生薬を配合した内服用治療薬。ちくのう症(副鼻腔炎)、慢性鼻炎、鼻づまりに!


IgE抗体と乳酸菌の関係
IgE抗体の話に戻りますが、アレルギー体質の人では何故IgE抗体が過剰に放出されてしまうのでしょう。
少し難しい話になりますが、体内の免疫機構には“ヘルパーT細胞”という免疫細胞が介在しています。更に、このヘルパーT細胞にはTh1細胞Th2細胞という二つのタイプがあり、両者とも外敵と戦う時に指揮官のような役割を果たしています。
Th1細胞は外敵を破壊して排除せよとの指令を出し、Th2細胞は敵を認識するためのIgE抗体を作れと指令を出します。 正常な状態ではTh1細胞とTh2細胞はお互いに牽制し合い両者の力のバランスは保たれていますが、何らかのきっかけでバランスが崩れTh2細胞の活性が優位になるとIgEが過剰に産生されてアレルギー症状を引き起こします。 つまり、Th1-Th2バランスを整えればIgE抗体の過剰産生が抑えられアレルギーを抑えられるというわけです。
最近の研究では様々な株の乳酸菌やビフィズス菌で、過剰になったTh2細胞の活性を弱めバランスを戻す効果のあることが分かっています。研究データを見ると乳酸菌を摂り始めてから1ヶ月以内にアレルギーの症状が軽減したというデータもあります。
乳酸菌の可能性はまだまだ未知数で、今後も色んな研究成果が期待できる分野です。 アレルギーを体質から改善したい人は毎日の食事に乳酸菌を取り入れてみてはいかがでしょうか。
守る働く乳酸菌(200mL)
154円(税込)
選び抜かれた「L-92乳酸菌」を配合!カラダの中から強くなりたい方に。

届く強さの乳酸菌(200mL)
154円(税込)
快適な毎日を応援する、「プレミアガセリ菌CP2305」を配合した乳性飲料です。