デイサービスってどんなところ?何をするところ?じつは、施設によって過ごし方や楽しみ方が違います。
今回は、スタッフたちのさまざまな工夫で施
設を盛り上げる「デイサービスあゆみ」を訪ねてみました。
▲笑顔の絶えないスタッフのみなさん。後列左から所長の戸髙さん、角野 さん、米澤さん。前列左から戸倉さん、姜さん。
「コロナ禍は、私たちにとっても初めてのこと。利用者さんをどうお守りしていくか日々考えながら、できる限りのことを行っています」所長の戸髙さんは、こう語ります。マスクが品薄になった時期にはスタッフがマスクを手づくりしたり、テーブルで安心して過ごせるように、100円ショップで買った透明のテーブルクロスと突っ張り棒で、飛沫よけカーテンを作りました。「少しでも季節感を味わえるように」と、自宅から花を持ってくるスタッフもいました。
▲昨年のクリスマス会の「歌謡ショー」で、ぴんから兄弟、ジュディ・オングなどに扮し、熱唱。衣装もお手製!
スタッフから次々に生まれるアイデアが形になるのが、デイサービスあゆみの特徴です。そんなスタッフたちのことを、戸髙所長は心の中で、利用者さんを守るヒーロー「あゆみレンジャー」と呼んでいるそうです。
一年でいちばん盛り上がるクリスマス会の演し物もスタッフからの提案で、なんと2か月も前から準備するそうです。昨年は「歌謡ショー」で、昭和のヒット曲をスタッフがモノマネで披露し、利用者さんから大喝采を浴びました。
「今年はまた違う演し物を企画します。毎年、楽しみにしてくださっている利用者さんも多いので、同じことはできません。スタッフも力が入ります(笑)。もちろん私も参加しますよ」(戸髙所長)
デイサービスあゆみでは、利用者さんがそれぞれの希望に沿って過ごしています。折り紙や木目込み作品に興じる方、体操やリハビリに励む方など、さまざまです。
作業療法士が常勤していることも、大きな特徴。体操やストレッチ、器具を使ったリハビリなど、一人ひとりの体調や運動能力に合ったメニューで指導してくれます。
看護師も常勤しており、血圧測定をはじめインスリン、経管栄養、褥瘡処置、人工肛門などの相談にも応じてくれます。車椅子の方はもちろん、ストレッチャー入浴もできるなど、介護度の高い方も安心して通えるデイサービスです。
コロナ状況下でも笑顔が絶えないデイサービスあゆみを支えているのは、スタッフの笑顔、あたたかな心配り、そして確かな技術だと感じました。今年の敬老の日やクリスマスにどんなイベントを見せてくれるのか、楽しみです。
1.作業療法士が個別に対応
たとえば、要介護1の利用者さんには機能維持を目標に筋トレやストレッチ、持久力維持のトレーニングを。要介護4の方には、可動域を広げ、立ち上がりの訓練などを行います。
2.安心感バツグンのベテランスタッフ
豊富な経験と高い技術で、利用者さんを支えるベテランスタッフが、「あゆみ」の原動力。利用者さんからの信頼も厚いです。
3.訪問看護、“サ高住”との連携
施設内にある訪問看護とサービス付高齢者住宅との連携により、トータルケアサービスの充実を図ります。
4.スタッフ自前のレクが自慢
イラストが得意、歌と踊りが得意、DIYが得意、芸達者なスタッフたちが楽しいレクを用意してお待ちしています。
※通所の条件や料金について:ご提供するサービスによって費用が変わるため、
詳細は直接施設へお電話またはお問い合わせフォームよりお問い合せください。
取材・文・佐藤恵菜 写真:押尾健太郎 編集:株式会社デコ(からころ編集部)
出典:からころ60号(2020年9月発刊) ※記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります。