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セルフメディケーションコラム
2014.9.30更新
生活習慣病とは偏った食生活や運動不足、ストレス、喫煙など、毎日の好ましくない生活習慣の積み重ねによって引き起こされる病気の総称です。生活習慣病が原因で亡くなる人も多くなっており、我が国でも「健康日本21」という健康づくり運動をはじめ、生活習慣病の一時予防に重点を置いた取り組みが進められています。動脈硬化症・高血圧・脂質異常症・糖尿病・肥満が代表的なもので、もちろん単独でも恐ろしい病気ですが、重複すると命にかかわる危険が増すのです。また、生活習慣病の多くは自覚症状のないまま進行し、気がついた時には命にかかわるほど重症になっていることもあるので「サイレントキラー」とも呼ばれており、早期発見のためにも定期的な検診がとても大切です。
肥満とはただ体重が多いということではなく体脂肪が過剰に蓄積した状態のことで、皮膚のすぐ下に脂肪がたまる「皮下脂肪型肥満」と内臓のまわりに脂肪がたまる「内臓脂肪型肥満」 の2つのタイプに分けられます。特に問題視されているのは「内臓脂肪型」です。内蔵周辺に蓄積された脂肪が分解されて再び血液中に入り、これが脂肪肝や脂質異常症の原因になります。また、この脂肪細胞から分泌される物質がインスリンの働きを悪くしたり、血圧を上昇させる原因となることがわかってきています。この結果、脂質異常症、糖尿病、高血圧、さらにはこれらが重なったメタボリックシンドロームなどをまねきやすくなるのです。「内臓脂肪型肥満」は「皮下脂肪型肥満」と違って、外見からはわかりにくいので要注意です。まずはウエスト径を測ってみてください。ウエスト径が男性で85cm以上、女性で90cm以上であれば、「内臓脂肪型肥満」を疑ってみてください。
肥満への対応は食事と運動の見直しが基本ですが、漢方薬を上手に組み入れるのも有効です。
漢方医学では肥満は消化・吸収・代謝の働きをする消化器系(漢方では「脾」といいます)の働きが上手くいかなくなった状態であると考えています。漢方薬はこの「脾」の働きを邪魔している原因を除き、「脾」の機能を助けることで肥満を改善していきますので、肥満のタイプによって選ぶ漢方薬が異なります。
血色がよく太鼓腹、食欲が旺盛で食べてもすぐにお腹がすき、便秘を伴うことが多い脂肪太りタイプの人には身体に溜まった悪い物を出す働きの漢方薬がおすすめです。身体に溜まった脂肪は漢方医学で「食毒」と言い、この「食毒」を排除して肥満を改善させるのが
「防風通聖散(ぼうふうつうしょうさん)」です。防風通聖散を構成している生薬のひとつである
麻黄(マオウ)に含まれるエフェドリンには脂肪細胞における脂肪分解を促す効果があり、
甘草(カンゾウ)、
荊芥(ケイガイ)、
連翹(レンギョウ)の脂肪分解作用を継続させる効果とあいまって、脂質代謝を活性化させています。また代謝を上げる
大黄(ダイオウ)や
防消(ボウショウ)、身体を冷やす
石膏(セッコウ)など18種類の生薬で構成され、過剰な食欲を抑える効果もあります。昔スポーツをしていた人がスポーツをやめて筋肉の周りに脂肪がついた筋肉太りの人には
「大柴胡湯(だいさいことう)」がおすすめです。がっしりとした体格で比較的体力のある人向きの漢方薬になります。消炎、鎮痛の作用のある
柴胡(サイコ)、
芍薬(シャクヤク)、
黄ごん(オウゴン)、水分の停滞や代謝障害を改善する
半夏(ハンゲ)など8種類の生薬で構成されています。
どちらの漢方薬も便通が良くなりますので便秘の人には最適ですが、お腹が緩くなりすぎることもあります。
【防風通聖散】
●防風(ボウフウ)
●黄芩(オウゴン)
●大黄(ダイオウ)
●芒硝(ボウショウ)
●麻黄(マオウ)
●石膏(セッコウ)
●白朮(ビャクジュツ)
●荊芥(ケイガイ)
●連翹(レンギョウ)
●桔梗(キキョウ)
●山梔子(サンシシ)
●芍薬(シャクヤク)
●当帰(トウキ)
●川きゅう(センキュウ)
●薄荷(ハッカ)
●滑石(カッセキ)
●生姜(ショウキョウ)
●甘草(カンゾウ)
1,566円(税込)
漢方処方の「防風通聖散」がおなかの脂肪の燃焼・分解を促します。
2,376円(税込)
高血圧や肥満に伴うどうき、肩こり、のぼせ、むくみ、便秘をとりながら脂肪太りを改善。
4,406円(税込)
腹部に皮下脂肪が多く便秘がちな方の肥満症・便秘・むくみに。
3,002円(税込)
18種類の生薬からじっくり抽出した有効成分が脂肪を内側からしっかり分解・燃焼!
3,218円(税込)
おなかの脂肪が目だつ方に。漢方処方の「防風通聖散」に基づく製剤です。
5,049円(税込)
「防風通聖散」から抽出したエキスより製した服用しやすい顆粒です。
【大柴胡湯】
●柴胡(サイコ)
●黄ごん(オウゴン)
●半夏(ハンゲ)
●枳実(キジツ)
●大黄(ダイオウ)
●芍薬(シャクヤク)
●生姜(ショウキョウ)
●大棗(タイソウ)
4,104円(税込)
体力があり、脇腹からみぞおちが苦しい方の肥満に伴う肩こり、高血圧、便秘などに。
3,672円(税込)
がっしりとした体格で体力があり、便秘がちな方の胃炎、高血圧や肥満に伴う肩こりに。
新陳代謝が悪いタイプで、体質は普通~虚弱気味、運動が苦手で疲れやすく、冷え性、むくみが強いのがこのタイプです。男性より女性に多く、見た目には色白でぽっちゃりしています。このタイプの人には代謝を上げ、体内の水分を出す利尿の働きを持つ漢方薬である
「防已黄耆湯(ぼういおうぎとう)」や
「五苓散(ごれいさん)」が向いています。余分な水分を溜めこんでいる状態を漢方医学では「水毒」と言い、
「防已黄耆湯(ぼういおうぎとう)」は
防已(ボウイ)の利尿を促進して関節や身体に溜まった余分な水を尿として排泄する作用と、
黄耆(オウギ)の異常発汗を是正する働きにより、水分バランスを整えることで「水毒」を改善します。のどはあまり乾かなくて、膝や腰が痛い人におすすめです。また、
「五苓散(ごれいさん)」は水分代謝障害を改善しむくみを改善する漢方薬で、のどが渇いて水分をたくさん摂るけれども尿があまり出ない人、むくみ太りの人に向いています。5種類の生薬で構成されていますが、その中でも
沢瀉(タクシャ)、
蒼朮(ソウジュツ)、
猪苓(チョレイ)、
茯苓(ブクリョウ)は水を調節する生薬で、「水毒」の状態では余分な水分を尿として排泄してむくみをとります。「水毒」が改善されると水分をキープする作用に変わり、これは西洋薬の利尿薬とは異なる五苓散の特徴です。
【防已黄耆湯】
●防已(ボウイ)
●黄耆(オウギ)
●蒼朮(ソウジュツ)または白朮(ビャクジュツ)
●生姜(ショウキョウ)
●大棗(タイソウ)
●甘草(カンゾウ)
1,728円(税込)
おなかがブヨブヨしている、水太りのぼっちゃり肥満を改善する効果があります。
2,117円(税込)
漢方処方「防已黄耆湯」を簡便に服用出来るようにエキス錠とした製品です。
2,138円(税込)
肥満が原因の関節の痛みやハレを改善する漢方薬です。
2,295円(税込)
疲れやすく汗のかきやすい傾向のある方の肥満による関節のはれや痛みといった症状に。
2,376円(税込)
水ぶとりの肥満症の方の足などのむくみやハリの改善に。
1,264円(税込)
「防已黄耆湯」から抽出したエキスより製した服用しやすい顆粒です。
【五苓散】
●猪苓(チョレイ)
●茯苓(ブクリョウ)
●蒼朮(ソウジュツ)または白朮(ビャクジュツ)
●沢瀉(タクシャ)
●桂皮(ケイヒ)
1,080円(税込)
水様性下痢、急性胃腸炎、暑気あたり、頭痛、むくみ、二日酔などに。
3,213円(税込)
のどの渇きがあり尿量が少なく、水様性下痢や暑気あたりなどに。
ホルモンバランスが崩れて太るタイプで女性に多く、更年期を境に太った人、出産の後に太った人などがこのタイプです。血の巡りが悪くなっている状態(漢方では「お血」と言います)で、それに伴って代謝が悪くなっています。内蔵の働きも落ちてしまうので便秘も起こりがちです。血の巡りを良くする漢方薬には
「桃核承気湯(とうかくじょうきとう)」や
「桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)」があります。特に肥満女性の頭痛、めまい、肩こりなどの高血圧症状の緩和に効果的です。
「桃核承気湯(とうかくじょうきとう)」に含まれる
大黄(ダイオウ)と
芒硝(ボウショウ)は漢方の代表的な緩下薬で、便通を良くしたり熱や炎症をしずめる働きをします。また
桃仁(トウニン)には血行をよくする作用があります。のぼせやイライラを発散する
桂皮(ケイヒ)、緩和作用のある
甘草(カンゾウ)が一緒に働くことで、よりよい効果を発揮します。
「桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん) 」は5種類の生薬から構成され、「お血」を改善する代表的な漢方薬です。
桂枝(ケイシ)と
芍薬(シャクヤク)には発汗作用、血流増加作用、鎮痛作用があります。またのぼせをとり、頭をすっきりさせる作用もあります。
牡丹皮(ボタンピ)と
桃仁(トウニン)は血液を凝固しにくいように作用し、
茯苓(ブクリョウ)は気分を鎮めて水の流れを調整します。
【桃核承気湯】
●大黄(ダイオウ)
●芒硝(ボウショウ)
●桃仁(トウニン)
●桂皮(ケイヒ)
●甘草(カンゾウ)
2,295円(税込)
「桃核承気湯」から抽出したエキスより製した服用しやすい顆粒です。
【桂枝茯苓丸】
●桂皮(ケイヒ)
●芍薬(シャクヤク)
●茯苓(ブクリョウ)
●桃仁(トウニン)
●牡丹皮(ボタンピ)
5,292円(税込)
漢方処方にしたがって,生薬を配合し粉末化して丸剤としたものです。
2,700円(税込)
「桂枝茯苓丸」から抽出したエキスより製した服用しやすい顆粒です。
漢方薬を飲んでも急激に体重が減るわけではありませんが、続けることで肥満の体質を改善していきます。食事の内容や摂り方の見直し、運動などと組み合わせていくことが大切です。
トクホは健康が気になる方を対象にしている食品です。医薬品とは違いますので、病気の治療のために使用するものではありませんが、血圧や血中のコレステロールなどを正常に保つことを助けたり、お腹の調子を整えるのに役立つなど、特定の効果が科学的に証明されている成分を含み、国の審査を受けています。バランスよく食事を摂るのが一番ですが、健康が気になる人や、健康診断の結果が気になる...という人にはトクホを普段の食生活に取り入れ、続けていくことでカラダの調子を整える助けになります。
「脂肪を消費しやすくする」トクホのお茶には通常のお茶と比べておよそ4倍のカテキンが含まれています。この高濃度のカテキンの摂取により肝臓や筋肉での脂質代謝が活発になり、結果として脂質の燃焼によるエネルギー消費が増えることがわかっています。体脂肪を減らすために、いつものお茶をトクホのお茶に変えてみるのも良いですね。
148円(税込)
体脂肪・コレステロールが気になる方に適した、特定保健用食品の烏龍茶です。
148円(税込)
「体脂肪、悪玉コレステロールが気になる方」向けの、2つの健康表示をもつトクホ飲料。
365円(税込)
特定保健用食品でありながらもお茶らしい味わいが特長です。
173円(税込)
“ウーロン茶重合ポリフェノール”を豊富に含んだ脂肪の吸収を抑えるトクホのウーロン茶。
トクホを使用する際には1日の目安量や摂取の方法などを必ず確認し、守るようにしてください。多量に摂取することによって予防の効果が高くなったり、疾病が治るわけではありませんし、一方で過剰摂取による害があることもあります。また、医師による治療を受けている人でトクホを使ってみたいという場合には、まずは薬剤師にご相談ください。
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