ホーム  >  からころ連動企画  >  Vol.5入れ歯安定剤の選び方

からころ×e健康ショップ 連動企画!
2016年3月22日
教えて!健康アイテムの選び方

【第4回】入れ歯安定剤

今回のテーマは、入れ歯装着に使用する「入れ歯安定剤」です。
入れ歯安定剤の商品開発に携わっているプロにコツやポイントをお伺いします!

答えてくれた人

塚原正也(つかはら・まさや)さん
ライオン株式会社 ヘルス&ホームケア事業本部


オーラルケア事業部のブランドマネージャーとして、入れ歯安定剤の商品開発に携わる。

●ライオン サイト
http://www.lion.co.jp/ja/products/category/oral/13
塚原正也(つかはら・まさや)

Q.入れ歯って、どんな仕組み?

入れ歯はあごの粘膜に唾液によって吸いつきます。しっかり吸いついてくれれば安定剤は必要ないのですが、とくに初心者の方々には違和感を訴える方が多い。

また、歯が抜けて時間が経つと、あごの骨の量が減り、歯ぐきの形も変わるので、徐々に入れ歯と歯ぐきの間にすき間ができてしまうので、安定剤の助けを借りることになります。

Q2.どんな種類がある?

おもに次の4種です。
(1)粉末タイプ、(2)クリームタイプ、(3)シートタイプ
粘着成分で安定させるタイプ。唾液などの水分と混ざると粘着性が増すので、「のりタイプ」とも総称されます。入れ歯とあごのすき間が小さく、「入れ歯がゆるむな」と感じるときに効果的です。
(4)クッションタイプ
チューインガム状の吸着剤によって安定させるタイプ。(1)~(3)より強力なので、すき間が大きくなってガタつくようになったときに使ってください。
●入れ歯安定剤の選び方 ■入れ歯を作りたて/ なじまない、ゆるむ 《粉末タイプ》 ・安定力△ ・違和感のなさ◎ ・持続力△ ・準備の簡単さ◎ ・掃除のしやすさ◎ ■1~2年経過/ 小さな食べ物がはさまって痛い 《クリームタイプorシートタイプ》 ・安定力○ ・違和感のなさ○ ・持続力○ ・準備の簡単さ○ ・掃除のしやすさ△ ■3~5年経過/ がたつく、はがれやすい 《クッションタイプ》 ・安定力◎ ・違和感のなさ△ ・持続力◎ ・準備の簡単さ△ ・掃除のしやすさ△

Q3.粉末タイプの選び方のポイントは?

入れ歯をしめらせ、床に粉末をふりかけて装着します。準備が簡単で、違和感が少ないのがメリット。はずした後は口をすすぎ、入れ歯も水洗いがラク。ただし、粘着力は他のタイプに比べると、強くありません。唾液の少ない方はあまり効果が期待できません。

「無臭」「香りつき」など好みで使い分けてください。

Q4.クリームタイプはどうやって選ぶ?

入れ歯の床にクリームを塗って装着します。準備が簡単で、粉末タイプより粘着力が強いのがメリット。ただし、はずしたときに入れ歯や口腔内にクリームが付着していたら、取り除く必要があります。商品によって粘着力と質感(ざらつき)に差があるので、試してみてください。

Q5.シートタイプの選ぶコツって何?

クリームタイプと同等の粘着力があります。持ち運びに便利なのが特徴です。水につけたシートを入れ歯の床に貼りつけて装着してください。

上あごと下あごに合わせた商品と、両方に使える短い帯状の商品の2種あります。ご自分の入れ歯に合うなら前者が便利。部分入れ歯に使うなら後者です。

Q6.クッションタイプの選び方は?

(1)~(3)の粘着タイプにくらべて、食べかすが侵入しにくい。かんだときの歯ぐきの痛みもやわらぎます。

クリームタイプとシートタイプは熱いお茶を飲んだときに多少口のなかがベトつきますが、このタイプは溶け出しません。入れ歯に安定剤をつけたまま水洗いできるので、2〜3日間続けて使用できます。ただし、クッション剤が入れ歯や口腔内にこびりついたら取り除く必要があります。

色は、透明、白色、ピンク色の三色。白色は入れ歯に塗ったところがわかりやすく、ピンク色は装着時に目立ちません。

使い方は、入れ歯の床に指で塗り広げて、かみしめ、床からはみ出た分を取り除いて装着。少し手間がかかるのが難点です。

Q7.注意点を教えてください

アルコール( エタノール)含有商品もあるので、過敏症の方は要注意です。

長期連用にも気をつけてください。歯ぐきに刺激が伝わりにくくなり、歯茎がやせたり、噛み合わせが悪くなったりすることがあります。固くなって入れ歯からとれなくなってしまうこともあるので、注意書きをしっかり読んで、無理な連用は避けてください。

入れ歯安定剤は、あくまでも一時的に利用するものです。入れ歯が合わないな……と感じたら、まよわずに歯科医を受診することをおすすめします。

選び方のポイント 1 入れ歯を作りたてのときはひとまず粉末タイプ 入れ歯に違和感がある程度のときは、粘着力の弱い粉末タイプでOK。粉末タイプなら取り扱いも簡単です。 2 入れ歯がゆるむときはクリームタイプかシートタイプ 入れ歯がゆるんだり、小さな食べ物がすき間にはさまって痛みを感じたりするようなときは、多少粘着力の強いこの2タイプを。 3 がたつくならクッションタイプだが、長期連用は避ける 強力で密着性も高いこのタイプが頼りになります。しかし、がたつくなら歯科医を診察し て入れ歯を直してもらったほうがいいですね。

e健康ショップオススメの入れ歯安定剤

粉末タイプ
950円(税込)
天然原料(カラヤガム)使用で、ほどよい粘着力を発揮
605円(税込)
うすづきの粉末で、違和感をほとんど感じることなく入れ歯を安定

クリームタイプorシートタイプ
1,112円(税込)
部分入歯の動きに対する抵抗力をアップ。少量でピタッと安定!
864円(税込)
キシリトール配合。残存歯のある部分入れ歯の方におすすめです
756円(税込)
携帯に便利で、操作の簡単なテープ状の入れ歯安定剤です
1,058円(税込)
入れ歯と歯ぐきを接着して安定させる、のりタイプの入れ歯安定剤
842円(税込)
入れ歯と歯ぐきをピタっとさせ、長時間安定させておきたい方へ

842円(税込)
入れ歯を安定させ、味をほとんど変えずに食事をしたい方へ
1,037円(税込)
食べカスの侵入や入れ歯のズレによる痛みを防ぎます
918円(税込)
海草の粘着成分のアルギン酸や複数の粘着成分を含むシートタイプ
918円(税込)
海草の粘着成分のアルギン酸や複数の粘着成分を含むシートタイプ
680円(税込)
入れ歯と歯ぐきをしっかりくっつけてズレにくくします

クッションタイプ
1,188円(税込)
熱いお茶など飲んでも溶け出さないので、べたつきません
1,188円(税込)
ピンク色なので、万一はみだしても使用しているのが目立ちません
702円(税込)
少量でもしっかりと密着し、1回で適度な弾力が4~5日持続
1,188円(税込)
一度つけると洗って2~3日使える長持ちタイプです
702円(税込)
ガタついた入れ歯と歯ぐきのすき間をうめ、吸着力で長時間安定

702円(税込)
歯ぐきへの衝撃を和らげ、硬いものが食べやすくなります
540円(税込)
適度な弾力で、しっかり噛め、使いやすく吸着力にすぐれた安定剤