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からころ×e健康ショップ 連動企画!
2015年09月18日
教えて!健康アイテムの選び方

【第2回】口腔の保湿ケアグッズ

今回のテーマは、口の乾燥を改善する「口腔の保湿ケア」グッズです。
口腔ケアの商品開発に携わっているプロにポイントをお伺いします!

答えてくれた人

髙橋愛子(たかはし・あいこ)さん
和光堂株式会社 開発本部 マーケティング部 課長補佐


薬剤師、ホームヘルパー2級の資格を持ち、介護などの現場に足を運び、利用者の声を大切にしながら商品開発を行っている。

●和光堂・オーラルプラスシリーズ ブランドサイト
http://www.wakodo.co.jp/senior/oral/
田中大樹(たなかひろき)さん

Q.口が乾く原因は何?

唾液の分泌量が減ると、「慢性的に乾いている」と感じます。唾液分泌が減る原因は、おもに次の5つです。

・加齢による、唾液腺の機能低下
・糖尿病や腎疾患など、病気にともなう症状
・薬や放射線治療などの副作用
・喫煙や飲酒などの生活習慣
・就寝時の口呼吸

複数の要因が重なって起こることも多く、とくに病気が原因だと重症化するケースもあります。ただし加齢や生活習慣などが原因であることも多く、その場合は軽度な口の乾きが慢性的に続きます。

とくに、年齢を重ねるほど口の乾きに悩んでいる方は増え、60代から急増します。「要介護」の方には、とても多く、胃ろうをして口から食べなくなったり、話をしなくなり、口を動かさなくなってくると、乾きやすくなってきます。

Q2.口の乾きを放置しておくとどうなりますか?

「口が乾いている=唾液が減る」状態が続くと、口臭が強くなったり、菌やウイルスが増殖しやすくなります。虫歯になりやすくなったり、風邪やインフルエンザにもかかりやすくなります。

唾液には自浄作用があるからです。口内の衛生を保つためにも、軽度のうちから対策しておくといいと思います。

とくに介護度が高い方などは、そのまま放置すると、口内の細菌が増殖し、誤嚥性肺炎の危険が高まります。肺炎は日本人の死因3位ですが、その9割は誤嚥性肺炎が占めるとも言われています。介助する方がしっかり口腔ケアをしてあげるといいですね。

Q3.保湿ケア商品にはどんなものがありますか?

大きく分けて、3つのタイプがあります。
(1)スプレータイプ
シュッとスプレーできるタイプで、持ち運びにも便利です。乾燥が気になったときに、手軽に使えるのが特徴。介護シーンでも重宝します。夜、口の中が乾くけど水を飲むとトイレに行きたくなってしまう…というような人は、ベッドサイドに置いておくと便利です。
(2)ジェルタイプ
口内の粘膜に密着して、保湿の持続時間が長いのがジェルタイプです。1回で、比較的長時間しっかり保湿できるので、とくに乾燥が気になってしかたがないという方には、病院でもこのタイプをすすめられることが多いはず。
(3)マウスウォッシュタイプ

口内を洗浄しながら、うるおいも与えてくれるタイプです。通常の洗口液とくらべて、とろみがついています。

そのほかに、歯みがき粉に保湿剤を含んだものも登場しています。

Q4.選び方のポイントを教えてください。

使用シーンと乾燥のレベルに合わせて選んでください。上手に併用するのも、おすすめです。たとえば、日中にはスプレータイプを使い、寝る前にはジェルタイプでしっかり保湿する…など工夫してみてください。

ジェルタイプは粘度が高く、違和感を感じてしまうという方もいます。はじめは、使いやすいスプレータイプを試すのもいいと思います。マウスウォッシュや歯みがき粉などを保湿剤入りに変えるところから始めてみてもいいかもしれません。

味は何種類か用意されています。保湿ケアは毎日のことなので、無理なく続けられる、好みに合った味や感触のものを選ぶことが大切です。

<スプレータイプ>日中や外出先でのケア・就寝時に乾きが気になるとき ・スプレーをするだけなので手軽、・口のまわりを汚さずに使える <ジェルタイプ>乾燥がとくに気になるとき・就寝前の保湿ケア ・口内に密着して、うるおいを長続きさせる・液が垂れず、誤飲しにくい <マウスウォッシュタイプ>歯みがきのあとの仕上げ・間食後のケア ・うるおいを与えながら口内洗浄できる・歯みがきとあわせて、生活習慣にしやすい・べたつかないので、使用感がいい

Q5.使い方のポントは?

口腔ケアのタイミングは、毎食後と就寝前が基本です。まず、口内を清潔にして、保湿してみましょう。要介護の方は、うがいの水でむせ込んでしまうことがあります。むやみに水でうがいせず、スポンジブラシや口腔ケア用のウエットティッシュを使って、しっかり除去してください。

日常生活で口を使うように意識することも大事です。よくかんで食べる、話をする、口のまわりをマッサージするなど、口に刺激を与えることで唾液の分泌が促されます。 毎日、口腔ケアを意識するだけで、みるみる口の乾きが改善されていく方もいらっしゃいます。毎日続けていくことが大切ですよね。

保湿ケアを続けても、乾きが改善しない方は、専門医に相談しましょう。最近では、ドライマウス外来を開設している歯科も増えています。

選び方のポイント 乾燥のレベルと使用するシーンに合わせて、自分の使いやすいものを選ぶ。 1 乾燥レベルに合わせて選ぶ 軽度の乾燥ならスプレータイプ、重度の乾燥ならジェルタイプなど、レベルに合わせて選びましょう。もちろん、併用もアリです。 2 継続して使える商品を選ぶ 保湿ケアは継続して行うのがなにより大事。毎日続けられるように、味や感触など、好みに合ったものを選びましょう。 3 シーンに合わせて選ぶ 外出先では手軽なスプレータイプ、就寝中しっかりケアしたいときはジェルタイプなど、使用シーンに合ったものを選びましょう。

e健康ショップオススメの口腔保湿ケア用品

スプレータイプ
1,026円(税込)
ノンアルコールの口腔用スプレー、レモン香味
1,026円(税込)
ノンアルコールの口腔用スプレー、無香料タイプ
1,026円(税込)
ノンアルコールの口腔用スプレー、アクアミント香味
1,058円(税込)
医療現場から生まれた、ワンプッシュで瞬時にうるおうスプレー
513円(税込)
唾液にも含まれる生体保湿成分ヒアルロン酸に、キシリトールとカテキンを配合

ジェルタイプ
1,026円(税込)
乾燥・口臭が気になる方へ、うるおいが長続きする保湿ジェル
494円(税込)
乾いたお口とのどに、プロポリス入りはちみつジェルの1週間お試しタイプ
1,620円(税込)
お口にやさしい低刺激性の口内ジェル。甘さ控えめのマイルドな味
1,922円(税込)
刺激の原因となりえる成分を抑えたシンプルな処方
1,296円(税込)
やわらかジェルで塗りやすい、うるおい成分リピジュア配合でしっとり、アップルの香り

マウスウォッシュタイプ
1,026円(税込)
保湿成分と3種の植物エキスを配合、低刺激・ノンアルコール
1,836円(税込)
ノンアルコール低刺激。ペプチド、ラクトフェリン、キシリトール配合
1,382円(税込)
乾きがちなお口にやさしいノンアルコール低刺激。ミント感でお口のにおいを爽やかに
918円(税込)
パサつき、ネバつきがちなお口を高い洗浄力ですっきり清潔に
1,296円(税込)
フレーバーの刺激で唾液を出やすくし、口腔内に潤いを与えます。ピリッとしない低刺激性