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管理栄養士がお届けする介護コラム「栄養と食事」近年、高齢者の低栄養(栄養不足)が原因で起こる様々な心配が増えてきています。 このコラムでは、高齢者や介護現場で必要な知識や役立つ情報を発信していきます。 食事のバランスと質を考えて食生活を見直し、健康的な生活を送りましょう。

2014.10.16更新

Vol.10 口腔ケアの補助用具

前回(Vol.9 口腔ケア)に引き続き、口腔ケアのお話です。口腔内の清掃をする際、歯ブラシを使用することが代表的です。しかし歯間などにある歯垢や粘膜・舌の汚れを落とすためには、補助用具が必要です。今回は、おもな補助用具について簡単な特徴をみていきましょう。
歯間ブラシ
歯間の清掃に適しており、使い捨てタイプと複数回使用できるものとがあります。
歯間ブラシを、歯と歯の隙間に入れて数回こすって使用します。歯垢を除去するだけでなく、歯肉のマッサージにも効果がありますが、歯と歯の隙間の大きさに合ったサイズのものを使用しないと、粘膜を傷つけたり歯間の隙間を広げることがあるため気をつけましょう。

デンタルフロス
ナイロン製の糸で、糸ようじともいわれ、柄がついたタイプと糸巻き状のタイプがあります。糸の部分を歯間に入れてのこぎりをひくようにして、ゆっくりと数回動かして使用します。強く動かしすぎると、歯肉を傷つけることがあるため力の加減が必要です。

ワンタフトブラシ
刷毛の束が一つだけのブラシです。歯並びの悪いところや矯正装置のあるところ、歯と歯がかさなりあっているところ、孤立した歯の裏など歯ブラシが入りにくいところの使用に適しています。

舌ブラシ
細くやわらかい毛で作られたブラシで、舌の汚れや舌苔(舌の表面につく苔状のもので、口臭の発生や味覚の低下などにつながる)の除去に使用します。舌をなるべく前に突き出して、奥から手前に向って10回ほど軽くかき出します。奥まで入れすぎると嘔吐反射が起こるため注意しましょう。

口腔ケア用スポンジ
口腔の粘膜を清掃するためのスポンジです。スポンジを水で湿らせて、口腔の奥から手前に向って軽く汚れを拭き取ります。水を入れたコップを用意して、スポンジに付着した汚れを落としながら清掃します。歯の汚れの除去や歯肉マッサージの効果もあります。

口腔ケア用ウェットティッシュぺーパー
指に巻いたウェットティッシュペーパーで、上下の唇の内側や上顎の汚れ、歯茎の間の汚れを拭き取ります。やさしい力で、奥から手前にかき出すようにします。
口腔ケアを放っておいた場合によくみられるのは、口腔内の古くなった粘膜は普通はがれ落ちて唾液に洗い流されますが、新陳代謝が衰えてくると粘膜に付着したまになりやすく、上顎の粘膜や舌などにかさぶたのような状態で堆積していることがあります。口腔内の衛生状態悪化や口臭、味覚の低下など起こり、除去する側も大変です。誤嚥性肺炎や全身疾患の予防しQOL(Quality of Life=『生活の質』)向上のため、日々のこまめな口腔ケアを行いましょう。

★口腔ケア補助用具も多数ご用意!

マイクロ歯間ブラシ L字型 SSSSサイズ(10本)
454円(税込)
L字状のネックで狭い歯間にも使いやすい、ワイヤー径0.2mmの超極細です。

リーチ デンタルフロス ワックス(50m)
821円(税込)
フロス初心者の方におすすめ!歯ブラシでは落としきれない歯間の気になる汚れを除去!


クリアデント タンクリーナー(舌掃除)
540円(税込)
ブラシで舌苔を浮かしてヘラでかきだし、舌の汚れを取り除く舌クリーナーです。

ピンキー ネオ(50本入)
1,944円(税込)
水なしでも使え、汚れやネバネバまで簡単に取れる使い捨て口腔ケアスポンジです。