2014.1.21更新
Vol.2 花粉症対策
今年の花粉飛散数は、前年よりやや少なめと予想されています。しかし花粉症の方にとってはつらい季節。2月ごろから徐々に飛散量が増えていくため、早めの対策がおすすめです。食事で花粉症を治すことは難しいですが、緩和させるためにできることを毎日の食事で取り入れてみてはいかがでしょう。
どんな食品、栄養をとればいいの?
(1)脂肪の少ない肉を使う
肉の脂に多いn-6系脂肪酸は、代謝で花粉症の症状を引き起こすとされる化学物質(プロスタグランジンやロイコトリエン)を作ります。脂肪の多い部位を摂り過ぎないようにし、たとえば鶏肉ならささみやムネなどの脂肪が少ない部位を利用しましょう。
|
牛・豚 |
鶏 |
脂肪の多い部位 |
ロース・バラ |
もも・手羽 |
脂肪の少ない部位 |
もも・ひれ |
ささみ、むね |
(2)青魚をとる回数を増やす
青魚には、DHAやEPAというn-3系脂肪酸が豊富です。これは花粉症の症状を引き起こす化学物質の生成や働きを抑えるといわれています。他に血栓(血のかたまり)ができるのを防ぐなど動脈硬化予防の働きもあります。
【DHA、EPAの多い魚】 さんま、さば、あじ、いわし、さわら、ぶり、鮭、まぐろ(とろ)
n-3系脂肪酸は、主に青魚に多く含まれ、 n-6系脂肪酸は肉の脂身に多く含まれていたり、マーガリン、マヨネーズ、ファーストフード、フライ、スナック菓子などに含まれている油です。
肉食や外食が多い人は、n-3系に比べてn-6系脂肪酸の割合が多く、このバランスの悪さが花粉症などのアレルギー疾患の人が増えた原因の一つといわれています。n-3系を多く含む魚をとるよう意識してみましょう。
魚が苦手な方には・・・しそ油、えごま油、あまに油がおすすめ !
これらもn-3系脂肪酸で、魚に含まれるDHAやEPAと同じ種類、性質をもっています。酸化しやすいのでドレッシングやスープに加えたりしてなるべく加熱しないでとりましょう。
※生活習慣病のある方は摂り方により、数値が高くなる場合がありますので、不安な方はかかりつけの医師または管理栄養士へご相談ください。
(3)ヨーグルトや発酵食品で腸内環境をととのえる
腸は体内の免疫細胞の7割が集まる免疫器官です。乳酸菌や発酵食品は、腸内の細菌バラ
ンスを改善し、腸粘膜の免疫力を高めます。腸だけでなく鼻粘膜の免疫機能を整える効
果も期待できます。速効性は期待できないため、長期継続してとりましょう。
【乳酸菌・発酵食品】ヨーグルト、乳酸菌飲料、漬物、納豆、キムチ、ぬか漬け、酒かす、みそ、しょうゆ
(4)ビタミンA、C、Eでバリア機能を高め、ビタミンB6で免疫を正常化
ビタミンA、C、Eは、粘膜や皮膚の細胞を形成して働きを強化し、外から侵入する細菌のバリア機能を果たし、免疫力を高めます。ビタミンB6は、免疫機能を正常に維持するのに必須の栄養素です。
ビタミンA |
鶏レバー、豚レバー、うなぎ蒲焼、銀だら、モロヘイヤ、にんじん、春菊、ほうれんそう、あしたば |
ビタミンC |
レモン、赤ピーマン、菜の花、ブロッコリー、かぶの葉、キウイフルーツ、いちご、グレープフルーツ |
ビタミンE |
あゆ、はまち、うなぎ蒲焼、西洋かぼちゃ、アボカド、アーモンド、ヘーゼルナッツ、ひまわり油 |
ビタミンB6 |
かつお、まぐろ、さけ、さんま、さば、牛レバー、バナナ、いわし、鶏ささみ、鶏レバー |
お茶って効果あるの?
花粉症対策として市場で売られているお茶には、ペパーミントティー、ルイボスティー、甜茶、しそ茶、べにふうきなどがあります。これらには『ポリフェノール』がふくまれており、くしゃみや鼻水、目のかゆみといった症状を引き起こす炎症物質(ヒスタミンやロイコトリエン)が放出されるのを抑える働きがあるといわれています。しかし花粉症を必ず軽減するというものではなく、個人差があります。飲まれる場合は、早めの時期から毎日続けて飲むことがおすすめです。
このほか食品添加物の入った加工食品やお菓子、スパイスや香辛料の多く含まれた料理、アルコールも花粉症の症状を引き起こしやすくするといわれています。花粉症の予防・軽減のために、ぜひ上記の食品や栄養素を、毎日の食事にとりいれてみてはいかがでしょう。
★花粉症におすすめレシピ
かじきのアーモンド焼き
【材料】2人分
かじきまぐろ : 2切れ
小麦粉 : 大さじ1~2
卵 : 1個
スライスアーモンド : 20g
粉チーズ : 大さじ1~2(お好みで)
オリーブ油 : 大さじ1
【つくり方】
- かじきまぐろに、塩こしょうをする。(大きければ、2~3等分する)
- 周りに小麦粉をつけ、溶いた卵をからませる。
- アーモンドを少し砕き、お好みで粉チーズと混ぜる。
- かじきまぐろを、(3)にからませる。
- フライパンにオリーブ油を入れて弱火にかけ、かじきまぐろを入れて両面おいしそうな焦げ目がつくまで焼く。
☆鮭や、タラでも美味しくできます。
★おすすめの商品はこちら
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